取材

愛の南京錠を付けすぎて損壊したポンデザール橋

By eeetthaannn

フランス・パリのポンデザール(芸術橋)は、恋人がお互いの名前を書いた南京錠を橋の欄干に取り付けて、セーヌ川へ鍵を投げ捨てることで永遠の愛が手に入れられると言われています。ロマンチックな観光スポットとして知られていますが、2014年6月に南京錠の数が増えすぎてフェンスの一部が倒壊する事態が発生しており、「一体どれくらい鍵がついているのか?」ということを実際に確かめてきました。

Pont des Arts, 75006 Paris, France


ポンデザールはメトロのPont Neuf(ポンヌフ)駅から歩いて数分のところにあります。橋までの通りには背景画や肖像画などを販売する露天が続いており、橋に近づくと南京錠がついたフェンスが見えてきました。


橋の手前のフェンスにはパラパラと南京錠がついているくらい。


南京錠には恋人たちの名前や日付が書き込まれています。


橋に近づくほどに南京錠の数は増えていき……


ポンデザールに到着。


向かいにはルーブル美術館のクールカレが見えます。


欄干を見てみるとおびただしい数の南京錠。


向こう側の景色は全く見えないほど。


裏から見るとこんな感じです。


いかめしい顔つきで立つ男性は何なのかというと……


永遠の愛を販売していました。


もはや取り付ける場所がなくなり、鍵に鍵を付けて盛り上がっている場所も。


取り付けられている鍵は、どこかで印字してきたらしいエッフェル塔が描かれた南京錠や……


赤いハート型の南京錠


5人の名前が刻まれた複雑な関係を匂わせるプレート


ワイヤーロックが手すりに巻かれ、そこにも大量の鍵が付いているという状態。


鍵ならなんでもOKなのか、U字ロックや……


どう見てもバイク用の太いチェーンロックまで。


橋の欄干にもたれて愛を語らうカップルは複数組発見しましたが、壊れたばかりであるためか、鍵を取り付けているカップルはほとんどいませんでした。


しばらく歩いていると、1カ所だけ異様に新しく、鍵が少ないフェンスを発見。どうやらここが倒壊した場所のようですが、すでに補修された後。訪れたのは7月末だったので倒壊から約1か月で、新たにこれだけの鍵が取り付けられたということになります。


壊れた当初は以下のような状態。大量の南京錠の重みに耐えきれずに2.4メートルにわたってフェンスが剥がれてしまったとのこと。

橋を渡りきった先にはCanal Académieというラジオ放送局があり、歴史的な外観の建物に挟まれているわけですが……


鍵が増えすぎていることから「景観を乱している」という声や、今回の倒壊でけが人は出なかったものの危険との声も挙がっています。Wikipediaによると、橋全体にかけられた南京錠の重量は50トンを越えるという試算も出ているとのことです。

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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