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ソニー傘下でDestiny 2の開発元でもあるBungieが全従業員の17%に相当する220人を解雇


現地時間の2024年7月31日、Destiny 2の開発元として知られるゲームスタジオ・Bungieが220人の従業員を解雇すると発表しました。

The New Path for Bungie | Bungie.net
https://www.bungie.net/7/en/News/article/newpath


Bungie CEO Locked His Account After Announcing More Layoffs
https://kotaku.com/bungie-ceo-layoffs-locked-account-destiny-pete-parsons-1851610118


Bungie Lays Off Over 200 Employees, Announces Plans For Deeper Integration With Sony - Game Informer
https://www.gameinformer.com/2024/07/31/bungie-lays-off-over-200-employees-announces-plans-for-deeper-integration-with-sony

Bungieは1991年にアレクサンダー・セロピアン氏とジェイソン・ジョーンズ氏がアメリカ・シカゴで設立したゲームスタジオ。2000年にはMicrosoftに買収され、Xboxの人気シリーズであるHaloシリーズの開発を担当してきたものの、2007年にMicrosoftから独立。その後、Haloシリーズとも決別し、オリジナルゲームシリーズのDestinyを発表。2022年になってPlayStationブランドの開発・運営を行うソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)に買収されることとなりました。

ソニーが4000億円超でDestiny 2の開発元・Bungieを買収 - GIGAZINE


そんなBungieが2024年7月31日に自社ブログを更新し、開発費の高騰・業界の変化・長引く経済状況を受け、コスト構造を大幅に変更し、開発努力をDestinyシリーズとMarathonに完全に集中させるために、同社の従業員の約17%に相当する220人を解雇することを発表しました。

今回の人員削減は経営幹部や上級リーダー職を含む、あらゆるレベルに影響をおよぼすと同社のピート・パーソンズCEOは説明しています。解雇される従業員には、退職金・ボーナス・健康保険を含む手厚い退職パッケージが提供されることとなるそうです。

BungieはDestiny 2の最新アップデートである「最終形態」が成功したことを強調しつつ、「しかし、この1年間でより広範な経済的現実を乗り越え、他のあらゆる緩和策を試した結果、より現実的な目標と実行可能な財務状況でスタジオと事業に再び焦点を合わせるため、人員削減が必要な決断であると判断しました」と人員削減について説明しています。


加えて、親会社であるSIEとの統合を深め、今後数四半期のうちにBungieの約12%に当たる155の職種をSIEに統合する取り組みを進めていることを明かしています。パーソンズCEOは「SIEは当社と協力し、できるだけ多くの従業員に適した職種を特定するためにたゆまぬ努力を重ねており、これにより、人員削減の影響を受けていたであろう多くの才能ある人材を共同で確保することができました」と説明しました。


さらに、PlayStation Studiosと連携してインキュベーションプロジェクトのひとつとして、「全く新しいサイエンスファンタジーの世界を舞台としたアクションゲーム」をスピンアウトし、PlayStation Studios内に新しいスタジオを設立して有望な開発を継続することを発表しています。

なお、BungieはSIEに買収されたあと、2023年11月にも100人規模の人員削減を実施していました。

ソニー傘下のゲームスタジオBungieで100人規模の大規模解雇、Destiny 2のユーザー離れが原因か - GIGAZINE


Bungieによる大規模な人員削減が発表されてから、同社のファンやゲーム業で働く人々からは「経営幹部は、この件について責任を負うのか、それとも依然として『ボーナスを差し控える』だけで、『社内で解決する』のでしょうか?リーダーシップの欠如が、史上最高のゲーム開発社のひとつを破滅させてしまいました。ピート、引退しろ」「ピート・パーソンズは職を降りる必要があります」「ソニーが『人材確保』のために費やした10億ドル(約1500億円)は有効活用されているようだ」といった辛辣な声が上がっています。

これらの批判の声に耐え切れなかったのか、パーソンズCEOのXアカウントは一時的に非公開となり、閲覧不可能となっていました。しかし、パーソンズCEOのXアカウントが非公開となっていることが報じられた影響か、記事作成時点ではアカウントは公開されています。


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in ゲーム, Posted by logu_ii

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