ソニーが4000億円超でDestiny 2の開発元・Bungieを買収

PlayStationブランドを抱えるソニーが、「Halo」シリーズや「Destiny」シリーズの開発元として知られるゲーム企業のBungieを36億ドル(約4100億円)で買収しました。

Bungie is Joining PlayStation – PlayStation.Blog
https://blog.playstation.com/2022/01/31/bungie-is-joining-playstation/

BUNGIE JOINS SONY INTERACTIVE ENTERTAINMENT > News | Bungie.net
https://www.bungie.net/en/Explore/Detail/News/50988

Sony acquires Bungie, studio behind Destiny 2, in $3.6B deal - Polygon
https://www.polygon.com/22910849/sony-buys-bungie-destiny-2-multiplatform-playstation

今回の買収について、PlayStationブランドの開発・運営を行うソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のジム・ライアンCEOは「Bungieは買収後も独立したマルチプラットフォーム向けのゲームスタジオ兼パブリッシャーとしてあり続けるコミュニティに明確にお伝えします」と語っており、今後もBungieはPlayStation以外のプラットフォーム向けにゲームをリリースしていくとしています。

PlayStation傘下のゲームスタジオ・PlayStation Studiosの責任者であるHermen Hulst氏は、「新しいメンバーがPlayStationファミリーに加わると発表できることをとてもうれしく思います。私は長年のBungieファンで、彼らが作成するタイトルを称賛し楽しんできました。そして、ゲーマーが何度も何度も探索したくなるような世界を構築するBungieのスキルに大きな敬意を抱いています。Bungieはプレイするのが非常に楽しい優れたテクノロジーを使用してゲームを作成します。また、ゲームコミュニティへの比類ない献身もみせており、これはPlayStationおよびPlayStation Studiosの誰もが学ぶべき姿勢です。私はBungieのシニアチームと多くの時間を過ごしてきましたが、彼らの経験とスキルが我々を補完してくれることは明らかです。Bungieが今後も成長し続けることを歓迎し、それをサポートしていくことをうれしく思います」と語りました。

Bungieは今回の買収に関するFAQも公開しており、Destinyシリーズのファンが抱くであろう懸念の解消に努めています。このFAQによると、「Destiny 2はすべてのプラットフォームにとどまり、新しいプラットフォームへの拡張を続けます」「BungieはDestinyユニバースの完全なクリエイティブコントロールと公開の独立性を維持しています」「プレイヤーがどのプラットフォームでゲームをプレイするかに関わらず、すべてのプレイヤーが素晴らしいDestiny体験ができるようにする必要があります」とのことで、Destinyシリーズの展開は今後もBungieが完全に独立して行っていくこととなることが明らかになっています。

Bungieのピート・パーソンズCEOは、ソニーによる買収について「SIEはBungieの『創造的な独立性を維持しながら我々のすべてを無条件にサポートし、世代を超えたエンターテインメントを作成する』というビジョンを加速することができる素晴らしいパートナーです」「我々は共に、世界中の友人、世代を超えた家族、複数のプラットフォームやエンターテインメントメディアのファンを結びつける象徴的なフランチャイズを作成して育成するという夢を共有しています」と語り、SIEがBungieの独立性を維持してくれることに感謝しています。

BungieはDestiny 2の継続的な開発に加えて、他の未発表タイトルの開発も進めていると海外ゲームメディアのPolygonは指摘しています。Bungieは2018年に中国のNetEaseから1億ドルの投資を受け、「新しい世界の創造を開始する」と発表していました。

2021年以降、ソニーはEVOやBluepoint Gamesなど複数のゲーム関連企業を買収しています。