メモ

ソニーが2022年度第1四半期決算を発表、ゲーム部門の売上減少も年末に向けて本格的にPS5の供給が増加する見通し


2022年7月29日、ソニーが2022年度第1四半期(4月~6月)の決算報告を行いました。売上高は前年同期比2.4%増の2兆3115億円、営業利益は9.6%増の3070億円となっていますが、PlayStation 5(PS5)を含むゲーム&ネットワークサービス部門の売上高は減少し、同部門の2022年4月~2023年3月の年間営業利益予測も16%引き下げられています。

Quarterly Financial Statements for the First Quarter Ended June 30, 2022 And Outlook for the Fiscal Year Ending March 31, 2023 - 22q1_sony.pdf
(PDFファイル)https://www.sony.com/en/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/22q1_sony.pdf


(J)FY22.1Q_Handout - 22q1_sonypre.pdf
(PDFファイル)https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/22q1_sonypre.pdf

Sony trims profit forecast after games business falters | Reuters
https://www.reuters.com/technology/sony-posts-96-rise-q1-profit-2022-07-29/

Sony warns of weaker PlayStation business as game sales wobble - The Verge
https://www.theverge.com/2022/7/29/23283410/sony-playstation-game-sales-down-q1-2022

Sony lowers forecast for PS5 gaming sales in 2022 | Engadget
https://www.engadget.com/sony-significantly-lowers-forecast-for-ps-5-gaming-sales-in-2022-083235505.html

ソニーの2022年度第1四半期決算は、売上高が前年同期の2兆2568億円から547億円(2.4%)増の2兆3115億円、営業利益が前年同期の2800億円から270億円(約9.6%)増の3070億円で、1株当たりの純利益は175.21円となりました。


2022年第1四半期における各部門の業績が以下の通り。このうち、PS5を含むゲーム&ネットワークサービス(G&NS)部門の売上は前年同期比117億円(1.9%)減の6041億円、営業利益は305億円(36.6%)減の528億円となりました。一方で音楽部門や映画部門は好調で、売上高・営業利益共に前年同期比を上回っています。


G&NS部門の売上高・営業利益の減少は、以前から供給不足が問題となっているPS5とソフトウェア売上の低迷によるものです。ソニーはこの四半期に、前年同期比を10万台上回る240万台のPS5を出荷し、通算の出荷台数は2170万台になりましたが、依然として目標に達していません。また、ソフトウェアの売上は前年同期比で26%も減少しています。

ソニーはソフトウェア売上の減少について、2022年は2021年と比較して大型のPlayStationタイトルが少ない上に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う外出規制が弱まり、ゲームで遊ぶ時間が減少したことが影響していると説明しています。オンラインサービスのPlayStation Networkの月間アクティブユーザー数は、2021年度第4四半期の1億600万人から1億200万人に減少したとのこと。

今回の決算を受けて、ソニーは2022年4月~2023年3月のゲーム部門の年間営業利益見通しを16%下方修正し、グループ全体の年間営業利益見通しを4%減の1兆1100億円としました。これには、「Halo」シリーズや「Destiny」シリーズの開発元として知られるゲーム企業・Bungieの4000億円超の買収費用も含まれています。

ソニーが4000億円超でDestiny 2の開発元・Bungieを買収 - GIGAZINE


なお、ソニーは2022年度中に1800万台のPS5を販売する予定としており、この目標については今のところ修正していません。しかし、第1四半期の出荷台数が240万台だったため、残る3四半期は平均500万台以上を出荷する必要があると海外メディアのEngadgetは指摘しています。

1800万台のPS5を2022年度に販売する見込みとソニーグループが発表 - GIGAZINE


ソニーの最高財務責任者(CFO)を務める十時裕樹氏は、上海のロックダウンからの回復や部品供給の改善などがみられ、年末商戦に向けてPS5の生産スケジュールの前倒しに努めていると主張。下半期に向けて販売台数が増加するとの見通しを示しました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
まったく入手できないPlayStation 5は供給不足なものの史上最高の売上を達成中 - GIGAZINE

1800万台のPS5を2022年度に販売する見込みとソニーグループが発表 - GIGAZINE

PS5の出荷合計数が1730万台に到達するもソニーのゲーム収益は前年比8%減、今後も半導体不足で足を引っ張られる可能性大 - GIGAZINE

「PS5の供給は半導体不足の影響をほぼ受けない」ことがソニーの2021年第1四半期決算報告で明らかに - GIGAZINE

ソニー製4Kゲーミングモニター&ノイズキャンセリング機能搭載ヘッドセットが新ブランド「INZONE」から登場 - GIGAZINE

ソニーが世界最大のeスポーツトーナメントプラットフォームのひとつ「Repeat.gg」を買収 - GIGAZINE

ソニーがゲームリリースの半分をPC向けとモバイル向けに行うことを計画中 - GIGAZINE

in メモ,   ゲーム, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article here.