ThreadsはInstagramに依存したDM機能を採用する予定、「Threads独自のDM機能は想定していない」とMeta
Metaが、Threadsのプロフィール画面から直接Instagramにダイレクトメッセージ(DM)を送信する機能をテストしていると報じられています。すでに一部のThreadsユーザーを対象に、このDM機能が試験的に提供されているとのことです。
Meta is testing messaging capabilities for Threads, but don’t call them DMs
https://www.engadget.com/meta-is-testing-messaging-capabilities-for-threads-but-dont-call-them-dms-213536876.html
Threadsで他のユーザーのプロフィールを見た時に、以前は「メンション」があった場所に「メッセージ」というボタンが表示されているという報告が上がっています。そして、この「メッセージ」ボタンを押すと「Send on Instagram(Instagramへ送信)」という入力欄が表示されています。
Metaの広報担当者はこのメッセージボタンについて、「ThreadsからInstagramにメッセージを送信する機能をテストしています」と、テクノロジー系メディアのEngadgetに対して説明しています。
Threadsには、特定のユーザーにだけ個人的なメッセージを送信するDM機能がありません。しかし、Threadsのアカウントを作成するためにはInstagramのアカウントが必要なので、相手のプロフィール欄を見ると相手のInstagramのアカウントにアクセスできます。そのため、DM機能の代わりにInstagram経由でDMを送ることができました。
今回Threadsでテストされている機能では、Threadsのプロフィール画面から直接相手のInstagramのアカウントに送ることができるようになります。しかし、Threadsにはまだ独自の受信トレイ機能が搭載されておらず、Threadsのアカウント同士でのDMのやりとりができるようになる予定はありません。Engadgetによると、Metaの広報担当者は「今回のテストはThreads独自のDM機能をテストするものではありません」と念を押していたそうです。
ThreadsにDM用の受信トレイが用意されていない件について、Instagramのアダム・モセリCEOは2023年11月に、「最終的にInstagramの受信トレイをThreads上でも利用可能にできない場合、『Instagramの受信トレイをThreadsでミラーリングし、アプリ通知の問題を解決する』か、あるいは『ThreadsにInstagramと全く別の受信トレイを構築し、2つの異なるアプリで同じ名前の友人それぞれと2つの冗長なメッセージスレッドを持つことに対処する』か、難しい選択を迫られることになります。どちらも素晴らしいとは思えません」と述べていました。
また、モセリCEOは「私はInstagramの受信トレイをうまく使えるようにすることを望んでいます。アプリを切り替えることなく、ThreadsからDMを送ることができるようにしています。私たちはメッセージングの制御を簡単にし、受信体験を向上させ、より包括的なものにする必要があります」と語りました。
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