ThreadsのポストをMastodonなどの分散型SNSに同時投稿できるFediverse機能のデモ映像が公開される
Metaが展開している短文投稿SNS「Threads」は、リリース当初から分散型SNSへの同時投稿のサポート計画の存在を明らかにしていました。2024年3月20日には、Threads開発チームのピーター・コトル氏が「Threadsへの投稿を分散型SNSへ同時投稿する機能」のデモ映像を公開しました。
FediForum Demo: Threads in the Fediverse - YouTube
「Threadsへの投稿を分散型SNSへ同時投稿する機能」のデモ映像は、2024年3月19日~21日にかけて開催された分散型SNS関連のオーブンカンファレンス「FediForum」の中で公開されました。デモ映像の解像度が非常に低いため各種ボタンなどの表示がぼやけていますが、コトル氏の口頭説明によって機能の概要は把握できます。
コトル氏によると、Threadsには「Fediverse sharing」という設定項目が新たに追加される予定とのこと。ユーザーはFediverse sharingを有効にすることでThreadsへの投稿を分散型SNSに同時投稿する機能を使えるようになります。以下の画面はFediverse sharingを有効に切り替える際に表示される「Fediverseの概念を説明する画面」です。
Fediverseの説明画面の次に「Fediverse sharingを有効化する際の注意点」が表示されます。コトル氏によると、現時点では「Threadsのポストを他の分散型SNSにも投稿した場合、当該ポストをThreadsから削除しても他のSNSには残る」という問題が存在するとのこと。
Fediverse sharingを有効化したユーザーのプロフィール画面には、Fediverse sharingを有効化したことを示すボタンが表示され、ボタンをクリックすると「ポストを同時投稿している他のSNSでのアカウント名」が表示されます。
コトル氏は以下のポストを用いて、Fediverse sharing使用した同時投稿の例を示しています。まず、以下はThreadsへの投稿です。
そして、これがコトル氏のMastodonアカウントに同時投稿されたポストです。2つのSNSに同じ内容を投稿できていることが分かります。
なお、Threadsは「Fediverse sharing」以外の機能追加にも積極的に取り組んでおり、2024年3月19日には「今話題の投稿」を表示する機能を発表しています。
また、2024年3月20日に「今日のトップトピック」を表示する機能がアメリカ国内で使用可能となっています。
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