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Spotifyのロスレス音源ストリーミングはより高価な有料プラン「Spotify Supremium」で提供される可能性


音楽配信ストリーミングサービスのSpotifyは、2021年にロスレス音源のストリーミングを検討していると報じられていますが、記事作成時点ではロスレスストリーミングはまだ提供されていません。IT系ニュースサイトのThe Vergeによると、今後Spotifyがより高額な有料プランを用意し、そのプランでロスレスストリーミングが提供される可能性があるとのことです。

Spotify HiFi is still MIA after three years, and now so is my subscription - The Verge
https://www.theverge.com/24080999/spotify-hifi-lossless-high-res-audio-three-years-rip


2021年、Spotifyがロスレスストリーミング機能の導入を進めていると報じられました。

Apple Musicがより高音質なHi-Fiをサポートする可能性 - GIGAZINE


Spotifyの共同社長であるグスタフ・セーダーストロム氏は、2023年3月のThe Vergeによるインタビューの中で、「ロスレスストリーミングは開発途中だがいずれ提供する予定だ」と語りました。しかし、記事作成時点ではまだロスレスストリーミングサービスは提供されていません。

Spotifyがロスレスストリーミングの提供に手間取っている理由の1つとして、The Vergeは「SpotifyはAppleやAmazonのような競合サービスとは財政規模が異なるから」とみています。Apple MusicやAmazonミュージックはすでにロスレスオーディオ音源を追加費用なしで提供しています。これは音楽配信以外にもさまざまな事業に取り組むAppleやAmazonの予算が潤沢だからこそ可能であり、音楽ストリーミング1本で運営するSpotifyにはかなり厳しいものがあります。


Spotifyは基本無料で8000万以上の楽曲すべてを聞くことができますが、基本月額10.99ドル(日本では月額980円)の有料プランであるSpotifyプレミアムだと、広告なしで音楽が楽しめるほか、好きな曲順で再生できたり、楽曲のダウンロードが可能になったり、ストリーミングされる楽曲の音質がよくなったりします。The Vergeは、現行のSpotifyプレミアムよりもさらに高価な有料プランが登場し、ロスレスストリーミングもその上位プランにパッケージ化されると予想しています。

Spotifyがより高価な有料プラン「Supremium」を出すかもしれないというウワサは、2023年秋から指摘されていました。プロダクトデザイナーのクリス・メッシーナ氏はThreadsで、「高度なプレイリストミキシングツール、AIプレイリスト生成、Last.fm形式のリスニング統計、20~30時間のオーディオブック、24bitロスレスオーディオ」が、月額19.99ドル(約3000円)のSupremiumで提供される可能性を示しています。


The Vergeは、もしSpotifyでSupremiumプランならびにロスレスストリーミングが提供されるのであれば、Spotifyの発表イベントである「Stream On」で詳細が発表されるだろうと予測しています。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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