ソフトウェア開発者が急増中の国第1位はバングラデシュで1年間にアカウント数が1.6倍に増えたことがGitHubの開発者データ分析で判明
GitHubは数々のデータを公開する「GitHub Innovation Graph」というプロジェクトで、3カ月ごとに新たなデータを公開しています。2024年1月に最新の更新があったデータから、この1年間で開発者アカウントの数が急激に増加しており、特にバングラデシュでは1年間に66.5%も開発者アカウント数が増えていることがわかりました。
GitHub Innovation Graph
https://innovationgraph.github.com/
The fastest-growing countries for software development, according to GitHub - Rest of World
https://restofworld.org/2024/github-developer-bangladesh-nigeria-pakistan/
GitHub Innovation Graphで公開されている開発者アカウントのデータによると、2022年第3四半期(7月~9月)から2023年第3四半期(7月~9月)までの間のアカウント数増加率を国別で見ると、1位はバングラデシュで66.5%増。2位はナイジェリアで45.6%増、3位はパキスタンで42.6%増と続きます。
このデータはパブリックリポジトリのみが計測対象で、GitHub全体のアクティビティでいうと半数未満しか対象になっていないとのことですが、プライベートリポジトリでも同様の傾向がみられるとのこと。
なお、あくまで「開発者アカウントが急増している国」の1位がバングラデシュというだけで、アカウント数そのものは90万件程度と、トップ10にはまったく及びません。全世界の開発者アカウント数トップはアメリカで約2023万、続いてインドが約1333万、中国が約913万と続きます。日本は約289万件で第9位です。
このような「開発者アカウントの急増」が何を示しているのかは、GitHubの開発者担当バイスプレジデントであるマイク・リンクスバイヤー氏にとってもはっきりわからないとのこと。
ただ、バングラデシュではGDP(国内総生産)が着実に向上してきてIT企業が力をつけており、ナイジェリアではベンチャーキャピタルから出資を受けた複数のベンチャーが独自のソフトウェア開発を行うなど、テクノロジーに従事する人材が増加している傾向が反映されたものとみられます。
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