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GitHubの調査により開発者の92%がAIコーディングツールを愛用している実態が判明


コードも記述できる文章生成AIやコーディング支援ツールの「GitHub Copilot」などの登場により、コーディングを行う開発者の業務は効率化しつつあります。GitHubが調査機関を通じて実施した調べにより、開発者の92%が何らかの形でAIコーディングツールを使用していることが明らかになりました。

Survey reveals AI’s impact on the developer experience | The GitHub Blog
https://github.blog/2023-06-13-survey-reveals-ais-impact-on-the-developer-experience/


Surprise! GitHub finds 92% of developers love AI tools • The Register
https://www.theregister.com/2023/06/13/github_developers_ai/

大手調査機間Wakefield Researchがアメリカ在住かつ従業員1000人以上の企業に在籍する開発者500人を対象に調査したところによると、実に92%が仕事やプライベートでAIコーディングツールを使用していると回答し、70%がツールを使用することで大きなメリットを感じていると回答したことが分かったとのこと。

調査に応じた開発者たちは、AIコーディングツールがコード品質の向上やアウトプットの高速化、プロダクションレベルのインシデントの減少といったことに役立つと回答したそうです。具体的には、コーディングスキルの向上に役立つと答えた人が57%、生産性の向上が53%、構築/創造と反復作業が51%、燃え尽きを防ぐことが41%でした。


また、「現在自分はどの観点を評価されているのか」と尋ねられた開発者のうち、「コードの品質」と回答した人はわずか40%でした。その他の回答としては、「タスク完了までの時間」が34%、「生産インシデントの数」が34%、「書いたコードの行数」が33%、「解決したバグや問題の数」が33%でした。

上記の結果から、テクノロジー系メディアのThe Registerは「調査に回答した人たちは、パフォーマンス指標としてコードの品質にあまり重きを置くべきではないと考えているようです。より速く、より粗雑にというのが今のトレンドなのでしょうか」とコメントしました。

これに加え、調査対象となった開発者の81%が「AIはチームや組織内のコラボレーションを強化するための手段となり得る」と捉えており、AIツールを使うチームはコードレビューやセキュリティレビュー、プランニング、ペアプログラミング、ソリューションデザインに使うのが良いと考える人がいることも判明しています。


GitHubは「開発者の満足度や生産性、組織への影響はすべてAIコーディングツールによって後押しされる位置にあり、開発者の体験に重大な影響を与えるでしょう」と結論づけました。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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