ソフトウェア

GitHubにソースコードの「続き」を自動で補完する機能「GitHub Copilot」が登場、OpenAIの協力により


ソフトウェア開発のプラットフォームであるGitHubが人工知能研究組織のOpenAIと協力し、途中まで記述したソースコードの「続き」を自動で補完する機能「GitHub Copilot」を公開しました。GitHubのプログラマーであるナット・フリードマン氏はGitHub Copilotについて、「GPT-3よりはるかに優れている」と述べています。

GitHub Copilot · Your AI pair programmer
https://copilot.github.com/

Introducing GitHub Copilot: your AI pair programmer | The GitHub Blog
https://github.blog/2021-06-29-introducing-github-copilot-ai-pair-programmer/

GitHub CopilotはMicrosoftが開発するソースコードエディター「Visual Studio Code」用の拡張機能。Visual Studio Codeが動作する環境であればマシン上でもクラウド上でも利用できるとのこと。以下がGitHub Copilotを使用しているところで、ソースコードを途中まで記述すると……


GitHub Copilotが続くソースコードを推測し、関数や戻り値などを自動で入力してくれます。


コメントでロジックを記述すると……


GitHub Copilotがコードに変換します。


他にも、似たようなコーディングパターンを繰り返し入力する際の自動入力機能や、単体テストの実行機能も搭載されています。

この機能は幅広いフレームワークと数十のプログラミング言語を理解し、特にPython、JavaScript、TypeScript、Ruby、およびGoで効果的に動作するとのこと。ユーザーはGitHub Copilotが提案したコードを自由に編集可能。また、GitHub Copilotはユーザーが行った編集を学習しコーディングスタイルに適応するとのことです。


GitHub CopilotはOpenAIによって作成され、公開されているソースコードで学習を行った新しいAIシステム「OpenAI Codex」を利用しています。GitHub CopilotでPythonの関数に対し補完の精度を測ったところ、最初の試行で43%、10回目の試行で57%の確率で正しい答えを得られたとのことです。

GitHubは「コードを小さな関数に分割し、関数に意味のあるパラメーターを設定し、適切なdocstringとコメントを記述していくと最も効果的に利用できます」と述べるも、「GitHub Copilotが提案したコードが常に正常に動作するとは限らず、意味を成さない場合もあります。提案されたコードは他のコードと同様、ユーザーが責任を持ってテスト・レビュー・精査する必要があります」と注意を促しています。

GitHub Copilotは記事作成時点でVisual Studio Codeの拡張機能として、テクニカルプレビュー版のみ公開されています。利用登録を行うには、GitHubにログインした上で公式ページにアクセスして「Sign up」をクリックし……


「Sign in to join waitlist」をクリックします。


アンケートに答え、「利用規約に同意する」にチェックを入れ、「Join the waitlist」をクリックすることでwaitlistに入れられ、順番待ちとなります。


準備が整えば、GitHubに登録したメールアドレス宛にお知らせが来るとのことです。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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