Wikipediaの全記事をSDカードやUSBメモリに詰め込んで持ち運べる「Kiwix」の使い方まとめ

オンライン百科事典「Wikipedia」は調べ物をする際に有用なサービスですが、「インターネットに接続しないと閲覧できない」という問題も存在します。「Kiwix」はWikipediaなどのオンライン上のデータをローカルに保存していつでも閲覧可能にするアプリで、Windows、macOS、Linux、iOS、Androidなど各種OSで使用可能とのこと。データ通信量を削減しつつWikipediaを閲覧できて便利そうだったので、インストール手順や閲覧手順をまとめてみました。

Explore Offline Wikipedia and Educational Content with Kiwix- Kiwix
https://kiwix.org/en/

KiwixはPC本体ではなくUSBメモリやSDカードなどの外部ストレージにインストールして持ち運ぶことも可能です。今回はWindows版KiwixをmicroSDカードにインストールして日本語版Wikipediaを持ち運べるようにしてみます。

まず、以下のリンクをクリックしてKiwixのダウンロードページにアクセスします。

Kiwix Applications - Access Knowledge Offline on Various Platforms- Kiwix
https://kiwix.org/en/applications/

ダウンロードページにアクセスしたら下方向にスクロール。

「Kiwix for Windows」と記されている部分の「Download」をクリックします。

「Download」をクリックするとKiwixアプリが含まれるZIPファイルをダウンロードできるので、Windows標準機能や対応アプリを用いてZIPファイルを展開します。

ZIPファイルを展開してフォルダが現れたら、フォルダごとmicroSDカードに移動します。

microSDカードに移動したフォルダ内に保存されている「kiwix-desktop.exe」というファイルがKiwixの実行ファイルです。実行ファイルをダブルクリックするとKiwixが起動します。

Kiwix起動時の画面はこんな感じ。まだWikipediaのデータを用意していないので、ファイル一覧は空白になっています。

日本語版Wikipediaのデータをダウンロードするには、まず以下のリンク先にアクセスします。

Welcome to Kiwix Server
https://library.kiwix.org/#lang=jpn

続いて「日本語版ウィキペディアのオフライン版」と記されたデータのダウンロードボタンをクリックします。データ一覧ページにはWikipediaの記事抜粋版なども用意されていますが、今回は全記事が含まれるデータをダウンロードすることにしました。

ダウンロードメニューが表示されたら「Direct」をクリックしてダウンロードします。

ただし、ダウンロードにはかなり時間がかかるので、Torrentファイルを利用したりミラーサイトからダウンロードするのもオススメです。

Wikipediaのデータのダウンロードが完了したらmicroSDカードに移動します。

KiwixのフォルダとWikipediaのデータが同じmicroSDカードに保存されている状態になったら準備完了。

再度Kiwixを起動します。

Kiwixが起動したら画面右上の赤枠で囲ったボタンをクリック。

ファイル選択画面が表示されたらWikipediaのデータをクリックしてから「開く」をクリックします。

すると、日本語版Wikipediaのトップページが表示されます。

Kiwixでは通常のウェブ版Wikipediaと同様にリンクをたどることが可能。試しにトップページ内の「古代ギリシア」をクリックしてみます。

すると古代ギリシアのページが表示されました。

画面上部の検索バーに語句を入力すれば該当する記事を検索できます。試しに「キーマカレー」と入力してから「キーマカレー」をクリック。

キーマカレーのページが表示されました。

2回目以降の起動時には画面内にWikipediaの情報が表示されるので「Open」をクリックすることでWikipediaを閲覧できます。

今回はmicroSDカードにKiwixとWikipediaのデータを保存したので、他のPCでもmicroSDカードを挿入することでオフラインでWikipediaを閲覧できます。