長時間のPC作業のお供に最適な身体への負担が少ない人間工学に基づいて設計された入門者向けエルゴノミックキーボード「ロジクール WAVE KEYS K820」レビュー
形状記憶素材のパームレストが一体となった人間工学に基づいたデザインとコンパクトさが特徴のエルゴノミックキーボード「ロジクール WAVE KEYS K820」(K820)が、2023年10月26日(木)に発売されます。K820をひと足先に触る機会を得られたので、一体どんなエルゴノミックキーボードになっているのか使ってみたところ、エルゴノミックキーボード初心者にうってつけのモデルとなっていました。
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◆フォトレビュー
パッケージはこんな感じ。
裏面には対応OSや製品特長、互換性などに関する記載があります。
箱を開けるとキーボード本体が白い布に包まれていました。
キーボードが収納されているダンボールの縁部分にUSBレシーバーが挿さっているので、捨てないように注意しましょう。
K820本体とUSBレシーバーがコレ。
キーボードが入っていた場所にはセットアップ手順が簡易なイラストで描かれています。
K820の見た目はこんな感じ。テンキー付きのQWERTY配列のキーボードで、腕を自然な角度に保てるように、キーは曲線状にレイアウトされています。なお、日本で販売されるK820の本体カラ―はグラファイトのみ。
パームレストはザックリ編まれた繊維系の素材のような見た目ですが、実際に触ってみると凹凸はなくサラッとした質感です。パームレストのないロジクール製キーボードと比べて57%高い手首サポートを提供してくれるとのこと。
天面から見るとキーボードが平面ではなく一部盛り上がっているのがよくわかります。これも人間工学に基づき、腕を自然な角度に保てるようにするためのデザインです。
天面の盛り上がっている部分に電源ボタンがあります。
底面
左側面
右側面
裏面
カバーを外すと単四乾電池2本が入っていました。K820は単四乾電池2本で最大36カ月動作可能です。
単四乾電池の収納スペースの横にはUSBレシーバーの収納スペースがあります。収納するとこんな感じ。
裏面の右上と左上にはスタンドが収納されています。
スタンドを立てるとこんな感じ。
以下はスタンドを収納したままK820を横から撮影した写真。
以下はスタンドを立てた状態でK820を横から撮影した写真。スタンドを立てるとキーボードの傾斜が4度変わります。
キーは横幅が約17.5mm、キーピッチは約19mm。
キーの高さは約8mmで、入力時には2mmほど押下されます。
USBレシーバーはこんな感じ。
◆実際に使ってみた
K820はBluetoothとUSBレシーバーでペアリング可能です。
Windows PCとBluetoothでペアリングする場合、設定の「Bluetoothとその他のデバイス」画面にある「+」をクリック。
「Bluetooth」をクリック。
「Wave Keys」をクリック。
すると画面上に6桁の数字が表示されるので、K820側でこの数字を入力してエンターキーを押下します。
これでペアリングは完了です。
ロジクールの別のエルゴノミックキーボードであるERGO K860の場合、キーレイアウトが左右で分かれているのでホームポジションに正しく指を置かずにキー入力を行っている人にとっては、初めはかなり使いづらいキーボードになっています。それに対して、K820はキーが中央で分断されていないので、ホームポジションに指を正しく置いていなくても、いつものキーボード感覚で違和感なくキー入力が行えます。
また、付属のパームレストはキーボード入力時に手首の上付近を優しく支えてくれます。一度使うと「なぜ他のキーボードにはパームレストがないのか?」と感じてしまうレベル。
K820の打鍵音を、GIGAZINE編集部で使用しているパナソニックのレッツノートSV8シリーズと、ロジクールのゲーミングキーボードであるG PRO ゲーミングキーボード(クリッキー:青軸)と比較してみました。最初にG PRO ゲーミングキーボード、次にSV8、最後にK820の順番で打鍵音を鳴らしています。
(1) 「ロジクール WAVE KEYS K820」の打鍵音をレッツノート&G PRO ゲーミングキーボードと比較 - YouTube
K820の打鍵音はかなり静かで、独特な「コッ」という打鍵感が使っていて心地良さげ。レッツノートのSV8も打鍵音は静かですが、キーが戻ってくる際に高音の「パチパチ」音が鳴り、激しめにキーを打ち付ける人だと打鍵音が気になることがあります。一方で、K820は激しめにキー入力しても中低音の「カチコチ」という音が鳴るのみで、普段仕事でSV8を使用している編集部員からすると打鍵音が心地良くすらありました。
K820をレッツノートのSV8とG PRO ゲーミングキーボードと並べてみるとこんな感じ。テンキー付き&パームレスト付きなので、一般的なノートPCのキーボードやテンキーレスのキーボードと比べると、サイズはかなり大きくなります。ただし、テンキー付きのエルゴノミックキーボードとしてはコンパクトなサイズ感になっているとのこと。なお、本体サイズは幅376mm×奥行219mm×高さ31mmで、重量は750gです。個人的にはテンキーレス版があればと感じました。
また、キーボードの左上にあるEasy Switchボタン(F1、F2、F3キー)を長押しすると、簡単にK820の接続先を切り替えることができます。K820でペアリングできるデバイスは最大3台なので、Easy Switchボタンを長押しするだけで簡単に入力先を変更することができるので、複数デバイスを駆使して作業する人には便利な機能となっています。
実際にEasy Switchボタンを使ってPCからスマートフォンに入力先を変更する様子は以下の動画でチェック可能です。
Easy Switchボタンを使って「ロジクール WAVE KEYS K820」の接続先をノートPCからスマホに簡単切り替えする様子 - YouTube
なお、他にもLogicool Options+を使って特定のキーにお気に入りのショートカットを割り当てることができますが、記事作成時点ではK820が発売前なのでLogicool Options+でK820を認識することはできませんでした。
◆トラックボールマウスのERGO M575
K820と一緒に使うことでPC作業時の身体への負荷をさらに軽減できるということで、ロジクールのトラックボールマウスの中で最も売れているという「ERGO M575」も一緒に送られてきました。
ERGO M575はトラックボールマウスのエントリーモデルで、K820と同じワイヤレス接続に対応しており、単三電池1本で動作します。なお、ロジクールによるとAmazonのプライム会員限定セールでERGO M575をひとりで2、3台購入する人もいるとのことで、トラックボールマウス愛好家にとっては知る人ぞ知るモデルだそうです。
左側面
右側面
トラックボールマウスは本体を動かす必要がないので、底面には滑り止めが5つもあります。
底面のカバーを開けるとUSBレシーバーと単三乾電池が1本入っていました。
手に持つとこんな感じ。トラックボールマウスはマウスを上下左右に動かす代わりに、親指部分にあるトラックボールを転がしてマウスポインターを動かすので、いつもはマウスをデスク上で上下左右に滑らしている人からすると、操作感の違いに戸惑うこと間違いなしです。腕を一切振らずにマウスが使用できるので、デスク上でマウスを動かすためのスペースを確保する必要がなく、省スペースでも使えるというのはポイント。
ロジクールはK820とERGO M575をセットで使用し、PCスタンドなどを使ってPCのモニターを目線の高さに持ってくることで、より自然な腕の角度と肩の位置をキープしたまま作業できるようになり、身体への負担を軽減することができると推奨しています。
なお、K820は全国の家電量販店およびロジクール公式のオンラインストアで2023年10月26日(木)発売予定で、価格は税込1万6390円です。
また、一緒に使用することが推奨されている日本で最も売れているエルゴノミックマウスのERGO M575は、Amazon.co.jpで税込7080円で販売中です。
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