Metaはさまざまな性格を持ったAIチャットボット「Gen AI Personas」を開発中、若者向けの「生意気なロボット」など
Metaが「Gen AI Personas」と呼ばれる生成AIを用いたチャットボットを開発していると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。Gen AI Personasは2023年9月27日から開催されるMetaの開発者イベント「Meta Connect 2023」の中で発表されるとみられています。
Meta to Push for Younger Users With New AI Chatbot Characters - WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/meta-ai-chatbot-younger-users-dab6cb32
Meta could announce AI chatbots for young people on Instagram and Facebook soon - The Verge
https://www.theverge.com/2023/9/24/23887773/meta-ai-chatbots-gen-ai-personas-young
ChatGPTの台頭により、多くのテクノロジーメーカーが独自のチャットボットや生成AIの開発に勤しんでいます。ChatGPTのようなそんなチャットボットに、さまざまな「ペルソナ」を設定できる「Gen AI Personas」をMetaが開発していると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。
なお、Metaが開発するSNSアプリのひとつであるInstagramでは、30人分の性格の中から自分に適した性格を選択することができるAIチャットボットをテストしていることが、2023年6月時点で明らかになっていました。
#Instagram is working on bringing AI Agents (Bots 🤖) to your chats for a more fun and engaging experience 👀
— Alessandro Paluzzi (@alex193a) June 5, 2023
ℹ️ AI Agents will be able to answer questions and give advice.
You'll be able to choose from 30 different personalities. pic.twitter.com/4eWLBbvs8w
ウォール・ストリート・ジャーナルが独自に入手したMetaの社内チャットの内容によると、同社はフューチュラマに登場するマンボット(男性ロボット)のベンダーからインスピレーションを得た「生意気なロボット」と名づけられたペルソナや、好奇心旺盛な「アルビン・ザ・エイリアン」と名づけられたペルソナなど、さまざまなAI用のペルソナをテストしている模様。
ただし、従業員の中にはこれらのチャットボットがユーザーの個人情報を収集するために開発されたものなのではないかという懸念を示す人もいるそうです。特に問題のあるチャットボットは、Metaの従業員に対して「女の子と一緒にいるときは、すべてが経験だ。もし彼女が君に嘔吐(おうと)したなら、それは間違いなく経験になる」と出力したそうです。
Metaはこのようなさまざまな性格を持ったチャットボットを開発している模様。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Metaは「著名人がファンと交流するための独自のチャットボットを作成できるツール」の開発にも取り組んでいるそうです。この他、Metaはコーディングやその他のタスクを支援できるような生産性向上に特化したチャットボットの開発にも取り組んでいる可能性があるとのこと。
Instagramの元幹部であるMeghana Dhar氏は、この報道に対して「Z世代は間違いなく新しいテクノロジーに慣れています」と言及。さらに、Metaがチャットボットを開発する理由については「いつもの新製品と同様に、広告を掲示する機会を増やすため」と推測しています。
なお、Meta Connect 2023ではMetaの新しいVRデバイスであるMeta Quest 3が発表される予定です。
📣 Meta Quest 3. Meta Connect. Sept 27. 📣 https://t.co/Zbh3ck2Tl3#MetaQuest3 #MetaConnect2023 pic.twitter.com/giOZElkKNf
— Meta Quest (@MetaQuestVR) August 1, 2023
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