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OpenAIがAI生成の文章かどうか判別するツールを「精度が低い」という理由でこっそり終了


OpenAIが、AIの生成した文章を判別できるツール「AI Text Classifier」の提供を終了したことがわかりました。

New AI classifier for indicating AI-written text
https://openai.com/blog/new-ai-classifier-for-indicating-ai-written-text

OpenAI Quietly Shuts Down Its AI Detection Tool - Decrypt
https://decrypt.co/149826/openai-quietly-shutters-its-ai-detection-tool


「AI Text Classifier」はOpenAIが2023年1月に発表した、文章がAIによるものかどうか判別するツールです。公開当時に実際に使ってみたところ、確かにChatGPTで生成した文章は「AI製」だと見抜かれました。

OpenAIが「AIで書かれた文章」を見抜くツールをリリース - GIGAZINE


しかし、2023年7月20日にツールの公開はひっそりと終了しました。その理由をOpenAIは「精度が低いため」と述べています。

精度に関しては公開当初からOpenAI自身が「AI生成テキストの26%を正しくAI製と判別できた一方で、人間が書いたテキストをAI製と誤判別するケースも9%あった」と報告しているように難があり、学生が書いてきたレポートのチェックなどには使用しない方がいいと注意書きされていました。


さらなるトレーニングを重ねることによる精度向上が期待されていましたが、残念ながら、かなうことはありませんでした。

「AI Text Classifier」が公開されていたページは「Page not found」となっています。

OpenAI Platform
https://platform.openai.com/ai-text-classifier


なお、「AI Text Classifier」の終了に関して特別な発表はなく、「AI Text Classifier」公開時のページの冒頭に追記が行われる形となっています。


この声明によれば、OpenAIはフィードバックを取り入れて、テキストの由来をより効果的に調べる手法を研究しており、音声または画像がAIによって生成されたものかどうかを判別できるメカニズムの開発と導入に取り組んでいるとのことです。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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