ネットサービス

OpenAIがShutterstockとの提携範囲を拡大し画像・映像・音楽・メタデータへのアクセス可能に


チャットAI「ChatGPT」や画像生成AI「DALL・E」の開発で知られるOpenAIとフォトストックサービス・Shutterstockが、2021年から続く戦略的パートナーシップの範囲を今後6年間拡大することを発表しました。

Shutterstock Expands Partnership with OpenAI, Signs New Six-Year Agreement to Provide High-Quality Training Data - Press and Media - Shutterstock
https://www.shutterstock.com/press/20508


OpenAIとShutterstockは2021年にパートナーシップを結んでいて、2022年には「DALL・E」を利用した画像生成機能がShutterstockでに追加されることが発表されています。

画像生成AI「DALL・E」を開発する「OpenAI」と写真素材・ストックフォト最大手の1つ「Shutterstock」が提携し今後数か月以内に画像生成機能をユーザーに提供&学習元素材の作者に報奨金を支払う仕組みの構築へ - GIGAZINE


今回の提携拡大で、OpenAIはShutterstockの持つ膨大な画像・映像・音楽ライブラリおよび関連メタデータを含むトレーニングデータにアクセスするライセンスを得ます。

一方、ShutterstockはOpenAIの最新技術への優先アクセスを得るほか、DALL・Eの「テキストから画像を生成する機能」をプラットフォームで活用し続けることになります。


また、「テキストからの画像生成」に加えて合成編集機能が提供され、新たなコンテンツの生成だけでなく、Shutterstockのライブラリにある任意の画像を編集・変換して制作に活用していくことも可能となります。

このほか、ShutterstockがMetaから買収したGIFライブラリ・GIPHYを利用して、モバイルユーザー向けにジェネレーティブAI機能が提供されるとのことです。

Shutterstockのポール・ヘネシーCEOは「OpenAIとの戦略的パートナーシップの更新と大幅な拡大は、AI技術の革新を進めるというShutterstockの取り組みを強化し、ジェネレーティブAIの業界リーダーが選ぶデータおよび流通パートナーとしての地位を確立するものです」と述べました。

また、OpenAIのブラッド・ライトキャップCOOは「Shutterstockの高品質なコンテンツライブラリのライセンスを得られることをうれしく思います。協業の拡大は、イメージモデルの機能強化だけでなく、ブランドやデジタルメディア、マーケティング企業によるコンテンツ作成やアイデア変革の可能性を解き放つ力となります。次世代のジェネレーティブAI機能をShutterstockとGIPHYの膨大な利用者へ提供し、ビジュアルメディアを通じて人々の表現方法にさらなる革命をもたらすことを楽しみにしています」と述べています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
画像生成AI「DALL・E」を開発する「OpenAI」と写真素材・ストックフォト最大手の1つ「Shutterstock」が提携し今後数か月以内に画像生成機能をユーザーに提供&学習元素材の作者に報奨金を支払う仕組みの構築へ - GIGAZINE

Metaが買収時の7分の1以下の売却額でGIFライブラリのGIPHYを手放すほかなくなりShutterstockにやむなく売却 - GIGAZINE

「オープンソースは脅威」「勝者はMeta」「OpenAIは重要ではない」などと記されたGoogleのAI関連内部文書が流出 - GIGAZINE

OpenAIのサム・アルトマンCEOが「AIの規制は不可欠」と発言、公聴会でChatGPTが法案を作成し国会議員たちを驚かす一幕も - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.