Adobeによるデザインツール「Figma」買収についてEUが独占禁止法違反の調査実施へ
2022年9月にAdobeが発表したデザインツール「Figma」の買収案件について、EUが独占禁止法違反ではないか調査する準備をしていることがわかりました。
Adobe’s $20bn deal to acquire Figma under threat from EU investigation | Financial Times
https://www.ft.com/content/d041351e-0974-4a27-ada2-7c026f67e765
Adobe's $20 bln deal to acquire Figma under threat from EU regulators - FT
https://finance.yahoo.com/news/1-adobes-20-bln-deal-045900752.html
Adobeは2022年9月、デザイン管理ができるツール「Figma」の買収を発表しました。買収金額は200億ドル(当時のレートで約2兆8600億円)で、ブランドは買収後も存続することが明言されました。
Adobeが2兆円超えでデザインツール「Figma」を買収、Figmaブランドは存続の予定 - GIGAZINE
しかし、デザイン業界においてほぼ一強状態ともいえるAdobeによる買収は「競合の排除」と受け取る向きもあり、アメリカ司法省が独占禁止法違反で訴える動きがあることが報じられました。
AdobeのFigma買収は独占禁止法違反だとしてアメリカ司法省が訴訟を準備していると報じられる - GIGAZINE
新たに、ニュースサイト・Finaltial Timesが関係者4名から得た情報として、EUの独占禁止法関連当局が、2023年内に正式な調査を行うべく準備を進めていることを報じました。
EUでは、こういった大規模な買収が行われるにあたって、大多数の案件で「フェーズ1」と呼ばれる数カ月にわたる調査が行われますが、AdobeのFigma買収案件は「フェーズ2」と呼ばれる、さらに詳しい調査が見込まれています。フェーズ2はフェーズ1よりもさらに数カ月時間がかかるもので、最終的には買収の合意が頓挫する可能性もあるとのこと。
Adobeはこの件について、PhotoshopとFigmaの両方を利用していたユーザーは10%にとどまることから、ユーザーの重複は少なく、重複する市場の競合相手を買収する「キラー買収」ではないという内容の主張をしています。
なお、Adobeは各規制当局と予備的な協議を重ねているとのこと。最終的に買収が認められるかどうかは、まだはっきりとしていません。
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in メモ, Posted by logc_nt
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