セキュリティ

AppleがiPhoneやMac向けに素早くセキュリティアップデートを展開する「緊急セキュリティ対応」をWWDC22での発表以来初めてリリース


Appleが現地時間の2023年5月1日、iPhoneやMac向けの緊急セキュリティアップデートである「Rapid Security Responses(緊急セキュリティ対応)」をリリースしました。緊急セキュリティ対応は2022年に開催されたAppleの年次開発者会議・WWDC22で発表された新機能で、OSの大規模なアップデート間に重要なセキュリティ改善を提供するためのソフトウェアリリースとなっており、今回が発表後初めてのリリースとなっています。

About Rapid Security Responses for iOS, iPadOS, and macOS - Apple Support
https://support.apple.com/en-us/HT201224


iOS、iPadOS、macOS の緊急セキュリティ対応について - Apple サポート (日本)
https://support.apple.com/ja-jp/HT201224

Apple uses iOS and macOS Rapid Security Response feature for the first time | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/05/seven-months-in-ios-and-macos-get-their-first-rapid-security-updates/

Apple Releases Rapid Security Response Updates for iOS 16.4.1 and macOS 13.3.1 - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/05/01/rapid-security-response-16-4-1/

Apple releases Rapid Security Response for iOS 16.4.1
https://www.xda-developers.com/apple-rapid-security-response-ios-1641/

Appleは5月1日のブログ記事で、最新の緊急セキュリティ対応をリリースしたことを発表しました。緊急セキュリティ対応は2022年のWWDCで発表された機能で、ダウンロードサイズの軽量化や更新方法の変更によって、通常のアップデートと比較して所要時間が短縮されています。


Appleはブログの中で、「緊急セキュリティ対応はiPhone・iPad・Mac向けの新しいタイプのソフトウェアリリースです。たとえばSafariウェブブラウザ・WebKitフレームワークスタック・その他重要なシステムライブラリの改善など、ソフトウェアアップデートの間に重要なセキュリティ改善を提供します。また、広く悪用されている可能性がある脆弱性など、一部のセキュリティ問題をより迅速に軽減するために使用される場合もあります」と述べています。

今回の緊急セキュリティ対応はiOS 16.4.1・iPadOS 16.4.1・macOS 13.3.1以降の最新バージョンをインストールしているデバイスにのみ提供されるとのこと。緊急セキュリティ対応が適用されたソフトウェアは、バージョン名の後に「(a)」という文字列が追加され、緊急セキュリティ対応がインストールされていることが一目でわかるようになっています。

なお、今回の緊急セキュリティ対応がどのようなバグに対するパッチを適用しているのかは、記事作成時点では不明です。

実際にiPhoneで緊急セキュリティ対応をインストールにするためには、「設定」を開いて「一般」をタップ。


「ソフトウェアアップデート」をタップ。


記事作成時点では、「iOSセキュリティ対応 16.4.1(a)」がリリースされており、ファイルサイズは85.2MBと通常のアップデートと比較してかなり容量は少なめ。「ダウンロードしてインストール」をタップすればデバイスにインストールすることが可能です。


タップしてパスコードを入力すると、ダウンロードが開始されます。


「緊急セキュリティ対応」というポップアップが表示され、「今すぐ再起動」をタップするかポップアップを放置しておくと、自動的にデバイスが再起動されます。後で再起動したい場合は「今はしない」をタップすればOKです。


再起動は通常のiOSアップデートよりはるかに速く、1分もかからずに完了しました。「設定」から「一般」を開き、「情報」をタップするとiOSバージョンが「16.4.1(a)」となっていることが確認できます。「iOSバージョン」をタップ。


通常のiOSバージョンに関する説明の下に「緊急セキュリティ対応」という項目があり、「緊急セキュリティ対応を削除」をタップすれば、インストールした緊急セキュリティ対応を削除してバージョンを1つ前に戻すことも可能です。

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