WordPress公式プラグイン「Jetpack Social」でTwitterへの自動投稿が不可能に、API使用条件で折り合いつかず

1クリックで複数のSNSに投稿を発信できるWordPressの公式プラグイン「Jetpack Social」で、2023年5月1日(月)からTwitterへの自動投稿が不可能になりました。TwitterがAPIの使用条件や価格を変更したあと調整を続けてきたものの、合意に至らなかったとのことです。

The End of Twitter Auto-Sharing
https://jetpack.com/blog/the-end-of-twitter-auto-sharing/

事の起こりは2023年4月3日、TwitterがWordPress.comによるAPIへのアクセスを警告なく遮断したこと。これによって、Jetpack Socialを利用してTwitterに記事を自動投稿することができなくなりました。

Why Twitter Isn’t Working With Your Blog (Right Now) – WordPress.com News
https://wordpress.com/blog/2023/04/04/why-twitter-isnt-working-with-your-blog-right-now/

この4月初旬のAPI遮断は、多くのサービスに影響を与えました。

Twitterは無料APIへのアクセスを遮断するだけでなくTwitterアカウントを利用した外部サービスへのログインも無効化している - GIGAZINE

by Esther Vargas

幸い、WordPress.comのTwitter APIへのアクセスは当日中に復旧しましたが、Twitterが発表した新APIの条件と価格はこれまでとは大きく異なるものでした。

Twitterが新しいAPIを発表して「30日以内の移行」を推奨、無料プランは月1500ツイート投稿までと限定的 - GIGAZINE

Jetpack開発元のAutomatticでは、新たな条件について誠意を持ってTwitterと協議したとのことですが、合意に達することはなかったとのこと。このため、2023年5月1日をもってJetpack SocialでTwitterに接続することができなくなり、投稿のTwitterへの自動共有が不可能になったというわけです。

なお、引き続きTumblr、Facebook、LinkedInへの自動共有は可能で、将来的にはInstagramやMastodonへの自動共有機能を追加予定だとのこと。

また、「ツイート本文に投稿へのリンクを貼り付けることで、投稿を手動でTwitterに共有することが可能」と、当然のお知らせも行われています。