PWA製のウェブアプリをGoogle PlayやApp Storeなどのストアで配布できる形式に一発で変換してくれるツール「PWABuilder」
ホーム画面へのアイコンの表示や、オフラインでの利用、プッシュ通知の送信などモバイルアプリでは一般的な動作をウェブアプリでも行えるようにする技術がPWA(Progressive Web App)です。ブラウザ経由で配布できることもPWAの強みの一つではあるのですが、まだまだ「アプリはアプリストアから入れるもの」という認識は強いもの。「PWABuilder」は、Google PlayやApp Storeなどのアプリストアへアップロード可能な形式への変換を一発で行ってくれる便利なツールとのことなので、早速使い勝手を試してみました。
PWABuilder
https://www.pwabuilder.com/
既にPWA製のウェブアプリを作成済みの場合、そのアプリのURLを公式サイトに入力して「Start」をクリックするだけでOK。
すると自動でアプリの情報が読み込まれます。右にある「Package for Stores」をクリックすると……
ストアにアップロードするデータの準備が整っていると表示されます。まだ何もしてないけどもう完了したの!?と驚いてしまいました。Windowsの「Generate Package」をクリックしてみます。
Packageをダウンロードする前に、Package IDなどの情報を入力する必要があるとのこと。どうやってこの情報を取得すれば良いのか不明だったので下部にある「Packaging Instructions」をクリックしました。
すると、画像に赤枠付きでどう操作すれば良いのかを詳細に説明してくれるマニュアルが出現。このマニュアルに従えば、誰でもMicrosoft Storeに自作のPWAアプリをアップロードできること間違いなしです。とはいえ、Microsoft Storeにアプリをアップロードするためには19ドル(約2500円)の手数料を支払ってMicrosoftのデベロッパーアカウントを取得する必要があります。
同様に、Google Play Storeでの配布方法やその他のAndroid端末への配布方法、VRヘッドセットの「Meta Quest」への配布方法、iOS App Storeでの配布方法も解説されています。
Google Play Storeで配布する場合は25ドル(約3300円)支払ってGoogleのデベロッパーアカウントを取得する必要があるほか、Meta Questへの配布においては費用はかからないものの、Meta Quest自体を所有している必要があるとのこと。iOS App Storeで配布する場合は年間99ドル(約1万3000円)の開発者プログラムに参加した上で、macOSが搭載されたデバイスが必要です。
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