Googleの法人向けオフィススイート「Google Workspace」のサブスク料金が値上げ、既存顧客に対する値上げは段階的
Googleが提供する法人向けオフィススイート「Google Workspace」のサブスクリプション料金が、2023年3月14日(火)から値上げされます。既存ユーザーに対する値上げは4月以降から段階的に進められるとのことです。
Google Workspace の料金の更新とより柔軟なお支払いオプション | Google Workspace ブログ
https://workspace.google.com/blog/ja/product-announcements/pricing-updates-and-more-flexible-payment-options-google-workspace
Google Workspace is getting a price increase
https://9to5google.com/2023/03/13/google-workspace-price-increase/
Google Workspace launches annual plans, 20% price increase for monthly users | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/03/google-workspace-launches-annual-plans-20-price-increase-for-monthly-users/
Googleは2020年10月に、以前から提供していたオフィススイートの名称を「G Suite」から「Google Workspace」に改称しました。Google Workspaceは一般的に無料で使用されているGmailやGoogleドキュメントなどのアプリケーションに加え、法人向け電子メールアドレスや大容量のストレージ、生産性を高めるさまざまなアプリケーションなどを提供しています。
この「Google Workspace」のサブスクリプション料金が値上げされることになりました。新規顧客に対するサブスクリプション料金は3月14日から値上げされ、既存顧客の料金はユーザーライセンス数や契約条件、支払いプランなどに応じて段階的に引き上げられるとのこと。また、ユーザーライセンス数が10以下の既存顧客は、2024年1月までサブスクリプション料金が変更されないそうです。
Google Workspaceの新料金プランは以下の通り。ユーザー当たりの料金は、月払いのフレキシブルプランだと「Business Starter」が月額816円、「Business Standard」が月額1632円、「Business Plus」が月額2448円となります。月ごとの料金が安くなるものの契約解除に制限が付く年間プランでは、「Business Starter」が年額8160円/月額680円、「Business Standard」が年額1万6320円/月額1360円、「Business Plus」が年額2万4480円/月額2040円となっています。いずれも税抜き価格であるため、実際に支払う料金はここに税額10%が加算されます。
旧料金(フレキシブルプラン) | 新料金(フレキシブルプラン) | 新料金(年間プラン) | |
---|---|---|---|
Business Starter | 月額680円 | 月額816円 | 年額8160円/月額680円 |
Business Standard | 月額1360円 | 月額1632円 | 年額1万6320円/月額1360円 |
Business Plus | 月額2040円 | 月額2448円 | 年額2万4480円/月額2040円 |
Google Workspaceのサブスクリプション料金は全体的に20%ほど上昇していますが、年間プランの料金は以前と変わりありません。また、これまで年間プランの契約にはGoogleの営業担当者に直接コンタクトを取る必要がありましたが、今後はオンラインで年間プランにサインアップできるようになるとのこと。
テクノロジー系メディアのArs Technicaは、「明らかにGoogleは、全員が月額プランではなく年間プランに登録することを望んでいます」「Googleが値上げしている理由を想像するのは簡単です。Google Workspaceが属するGoogle Cloud部門はまだ利益を上げておらず、最も人気のある製品の価格を上げることが収益改善に役立ちます」と述べました。
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