TikTokが18歳未満ユーザーに「1日60分」の時間制限を課すと発表
TikTokが、10代の若者がTikTokで過ごす時間を管理できるようにするための新機能として、1日にTikTokを視聴できる時間(スクリーンタイム)を60分に制限する機能を自動的にオンにする方針を明らかにしました。
New features for teens and families on TikTok | TikTok Newsroom
https://newsroom.tiktok.com/en-us/new-features-for-teens-and-families-on-tiktok-us
TikTokによると、適切なスクリーンタイムがどれぐらいなのか、スクリーンタイムによる影響がどれほどのものなのか、大きく支持されている見解はないものの、最新の学術研究を参考にしたり、ボストン小児病院デジタル・ウェルネス・ラボの専門家に意見を聞いたりしたとのこと。
今後数週間で、TikTokの18歳未満のユーザーのアカウントでは、1日60分のスクリーンタイム制限が自動的にかかることになります。
制限時間に到達後、なおも視聴を継続したいときにはパスコードの入力が求められ、利用を続けるかどうかユーザー自身が積極的に判断する必要があります。13歳未満の場合は、制限時間到達後に30分の視聴時間を追加するためには、保護者による新規パスコード設定か既存パスコード入力が必要になるとのこと。
また、「時間の使い方を意識することで、より意思を持った判断ができるようになる」という研究があることから、ティーンエイジャーがデフォルトのスクリーンタイム制限を解除して1日に100分以上TikTokを使用したときには、スクリーンタイム制限を行うよう促すメッセージが表示されます。2022年に行ったテストでは、このメッセージがあるとスクリーンタイム制限の利用が234%増加したそうです。
保護者はティーンエイジャーが最初に頼る相手であり、TikTokの大事なパートナーでもあるということで、ファミリーペアリング機能に「1日のスクリーンタイム制限時間の変更」「アプリの使用時間などを示すダッシュボード」「通知のミュート」の新機能が加わります。
このほか、曜日ごとの使用時間制限や睡眠リマインダーも追加されます。
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