ネットサービス

Netflixの創業者であるリード・ヘイスティングスがCEOを退任、2022年第4四半期の売上は微増


映像ストリーミングサービス・Netflixの共同創業者であるリード・ヘイスティングス氏が、CEOを退任しました。退任後は執行役会長に就任し、ヘイスティングス氏と共同でCEOを務めていたテッド・サランドス氏と、グレッグ・ピーターズ氏が共同でCEOを務めることとなります。

Ted Sarandos and Greg Peters Are Now Co-CEOs of Netflix, With Reed Hastings as Executive Chairman - About Netflix
https://about.netflix.com/en/news/ted-sarandos-greg-peters-co-ceos-netflix

Netflix co-founder Hastings steps down as CEO as company adds subscribers | Reuters
https://www.reuters.com/business/media-telecom/reed-hastings-steps-down-netflix-ceo-company-posts-subscriber-gains-2023-01-19/

Netflix founder Reed Hastings steps down as co-CEO | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/01/19/netflix-founder-reed-hastings-steps-down-as-co-ceo/

Netflixは2023年1月20日に、リード・ヘイスティングス氏のCEO退任および執行役会長就任を発表しました。Netflixの取締役会は長らく後継者計画について議論してきたそうです。そのプロセスの一環として、2020年7月にNetflixはヘイスティングス氏とテッド・サランドス氏を共同CEOに、グレッグ・ピーターズ氏をCOOに昇進させました。これに続き、ヘイスティングス氏はCEOを退任し、ピーターズ氏とサランドス氏が共同CEOを務めることが発表されています。


ヘイスティングス氏は「テッドとグレッグと私は15年間さまざまな立場で緊密に協力してきました。長らく効果的な関係によくあることですが、我々は互いに最高のものを引き出す方法を学んできました。今後もこの役割で一緒に仕事ができることを楽しみにしています」とコメントしています。

これと同時に、ヘイスティングス氏はNetflixが2022年第4四半期(10~12月)に「766万人」の有料会員を獲得したことも明かしました。アナリストはNetflixが2022年第4四半期に「457万人」の有料会員を獲得すると予測していたため、これを上回る数字を記録したということになります。


Netflixは2022年4月に発表した2022年第1四半期(1~3月)の決算発表の中で、同社の有料会員が過去10年で初めて減少したことを明かしました。Netflixの有料会員減少は2022年第2四半期(4~6月)も続いており、同社の株価は1年で約38%も下落しました。

Netflixの会員数が過去10年で初めて減少し対策として広告有りプランを検討、ユーザーのうちなんと1億人がパスワード共有しているのが原因か - GIGAZINE


これを受け、Netflixは2022年11月に12カ国でより安価な「広告つきベーシック」という新しいプランを発表。さらに、パスワードを共有することで料金を支払わずにNetflixを使用するユーザーを取り締まる動きを強化しています。

Netflixが月額790円の「広告つきベーシック」を提供開始、広告ありで200円安価 - GIGAZINE


Netflixは株主宛ての手紙の中で「2022年は困難な年でした。スタートはでこぼこでしたが、終わりは明るいものでした。収益の成長を再加速するための明確な道筋があると信じています」と述べました。なお、Netflixの有料会員数は2022年12月末時点で2億3100万人に到達しています。

2022年第4四半期には、Netflixの歴史上3番目に視聴されたアダムス・ファミリーのスピンオフ作品である「ウェンズデー」や、ダニエル・クレイグ主演の殺人ミステリー映画「ナイブズ・アウト: グラス・オニオン」、ハリー王子とメーガン夫人がイギリス王室を離脱するまでを描いたドキュメンタリー「ハリー&メーガン」などが人気を博しており、これらのコンテンツが有料会員増に貢献したとのこと。

なお、2022年第4四半期のNetflixの売上は前年同期比で1.9%増の78億5000万ドル(約1兆100億円)、純利益は前年同期の6億700万ドル(約780億円)から5500万ドル(約71億円)減の5億5200万ドル(約710億円)となっています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Netflixの会員数が過去10年で初めて減少し対策として広告有りプランを検討、ユーザーのうちなんと1億人がパスワード共有しているのが原因か - GIGAZINE

Netflixが2022年第2四半期の決算を発表、約97万人の有料会員を失う - GIGAZINE

Netflixが月額790円の「広告つきベーシック」を提供開始、広告ありで200円安価 - GIGAZINE

Netflixがパスワード共有の「タダ乗り」取り締まりへ本腰を入れる動き、2023年年明けから開始か - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.