生き物

たった1滴の海水に潜む幻想的な生命を捉えた写真集

by Angel Fitor

体の大きいものから小さいものまで、海にはさまざまな生物が生息しています。水中環境を専門とするプロの写真家、アンヘル・フィトール氏が、1滴の海水に潜む生物を捉えた写真の数々を公開しました。

These Gorgeous Photos Capture Life Inside a Drop of Seawater | Science | Smithsonian Magazine
https://www.smithsonianmag.com/science-nature/these-gorgeous-photos-capture-life-inside-drop-seawater-180981297/

以下の写真はカイアシ類と呼ばれる甲殻類の生き物です。卵から成虫になるまでに、6つの幼生期と6つの幼体期を経て成長し、それぞれの段階で新しい脚が生えます。

by Angel Fitor

ナマコの成体は細長い特徴的な形をしていますが、幼生はまるでクラゲのような見た目。

by Angel Fitor

右下から時計回りに、カイアシ類、端脚類十脚(じっきゃく)類の幼生、翼足(よくそく)類です。

by Angel Fitor

左は未熟なハルパクチコイドカイアシ類。右は複雑な鉱物の骨格を持つ原生動物です。

by Angel Fitor

これはカイアシ類コピリア属の生物。上方にある眼球のようなレンズが特徴的ですが、視力はなく、化学受容器による感覚を頼りに生きているとのこと。

by Angel Fitor

カニの幼生を捕食する有櫛(ゆうしつ)動物。目に見える触腕の他に、毒素を含む小さな触腕も出しています。

by Angel Fitor

カイアシ類の一種で、体長の半分以上ある長い触角を持つのが特徴の「カラノイド」と呼ばれる生物群のうちの1匹です。

by Angel Fitor

卵の塊を抱えたワームがエビのような幼虫を撃退しているところの写真。幼虫を尻尾で叩きながら泳ぎ去ります。

by Angel Fitor

カイアシ類の「サフィリナ」と呼ばれる種類。背中に虹色の板を持ち、太陽光を反射して水中でキラキラと光ります。

by Angel Fitor

フィトール氏は水のサンプルを採取したあと、中の生物が死ぬ前に自宅のスタジオへ持ち帰って撮影しているそうです。時には、1枚の写真を撮るのに8時間を費やしたこともあったそうで、フィトール氏は「一日の終わりには、目が覚めるような写真を撮ることができます。この小さな生物の鮮やかな青色や金色の体を捉え、他の海洋生物を撮影するときと同じように、その行動を見せたいと考えたのです」と語りました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
野生動物の笑える瞬間を激写した写真コンテスト「Comedy Widlife Photography 2022」の受賞者が決まる - GIGAZINE

深海魚や変わった生き物の写真をロシアの漁師がTwitterで公開 - GIGAZINE

顕微鏡で捉えたミクロの世界が垣間見える写真コンテスト「Nikon Small World」受賞作が発表 - GIGAZINE

幻想的で美しいミクロの世界を顕微鏡で捉えた「Nikon’s Small World 2019」写真部門受賞作品が発表 - GIGAZINE

顕微鏡のレンズをデジタルカメラに取り付けたらどのような写真が撮れるのか? - GIGAZINE

in 生き物,   アート, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.