イーロン・マスクが凍結解除を宣言した後もジャーナリストのアカウントは特定のツイートを削除するまで使用不能な状態が続いている
2022年12月14日に、イーロン・マスク氏のプライベートジェットの離着陸情報をツイートするアカウント「ElonJet(@ElonJet)」が凍結され、さらに、ElonJetの凍結を報じた複数のジャーナリストのアカウントが突然凍結されてしまう事態が発生しました。その後、マスク氏は「ジャーナリストのアカウントを復活させるべきか」というアンケートの結果を受けて凍結を解除していたのですが、凍結を経験したジャーナリストからは「表面上は凍結が解除されているように見えるが、実際にはアカウントを利用できない状態が続いている」という報告が上がっています。
Elon Musk Still Silencing Journalists He Banned From Twitter
https://theintercept.com/2022/12/20/elon-musk-twitter-banned-journalists/
問題の発端となったTwitterアカウント「ElonJet」は、連邦航空局(FAA)の公開情報を分析してマスク氏のプライベートジェットの離着陸情報を割り出していたアカウントです。このElonJetに対して、マスク氏は2022年1月にアカウントの削除を打診していましたが、交渉は決裂。その後もElonJetの活動は続いていましたが、2022年12月14日に凍結されてしまいました。ElonJetの凍結は複数のジャーナリストによって報じられたのですが、報道の直後にジャーナリストたちのアカウントが凍結され、複数のメディアがマスク氏に抗議する事態へと発展していました。
Twitterがイーロン・マスクのプライベートジェット騒動について報じたジャーナリストたちのアカウントを次々と凍結 - GIGAZINE
ジャーナリストたちのアカウント凍結の後、マスク氏は自身のTwitterアカウントでジャーナリストのアカウント凍結解除の是非を問うアンケートを実施。アンケートの結果、凍結解除に賛成する意見が過半数を占めたため、マスク氏は凍結の解除を実施しました。
Unsuspend accounts who doxxed my exact location in real-time
— Elon Musk (@elonmusk) December 16, 2022
ElonJetの凍結を報じて自身のアカウントを凍結されたジャーナリストの1人であるマイカ・リー氏のアカウントが以下。記事作成時点でアカウントを確認すると、プロフィールを閲覧可能で、凍結されているようには見えません。
しかし、ツイートの一覧に着目すると、「このツイートはTwitterルールに違反しています」と表示され閲覧不可になっているツイートが存在することが分かります。また、2022年12月16日を最後に新規ツイートが投稿されていないことも分かります。
リー氏によると、リー氏のアカウントは一見すると凍結を解除されているように見えますが、Twitterからは「『ElonJetのMastodonアカウントを紹介するツイート』を削除するまでロックは解除されない」という通知が届いており、アカウントを操作できない状態が続いているとのことです。
「表面上は凍結が解除されたように見えるが、実際には解除されていない」という状況を報告しているのはリー氏だけではありません。例えば、ワシントン・ポストに所属するジャーナリストのドリュー・ハーウェル氏もTwitterから「特定のツイートを削除するまでアカウントを使用できない」という通知が届いたことを明かしています。記事作成時点でハーウェル氏のTwitterアカウントにアクセスしても凍結されているようには見えませんが、ハーウェル氏によるとアカウントの正常使用やフォロー中のアカウントのツイート表示が不可能な状況が続いているとのことです。
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