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イーロン・マスクのプライベートジェットを追跡するTwitterアカウントがBANされる


イーロン・マスク氏が所有するプライベートジェットの離着陸情報を逐一ツイートするTwitterアカウントのElonJet(@ElonJet)が、現地時間の2022年12月14日(水)の朝頃にBANされています。BANされる直前のタイミングで、ElonJetは50万人以上のフォロワーを抱えていました。

Twitter suspends ElonJet account that tracks Elon Musk's private jet
https://www.cnbc.com/2022/12/14/twitter-suspends-elonjet-account-that-tracks-elon-musks-private-jet-.html

Elon Jet, the Twitter account tracking Elon Musk’s flights, was permanently suspended | TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/12/14/elon-jet-the-twitter-account-tracking-elon-musks-flights-was-permanently-suspended/

Twitter banned the @ElonJet account tracking Musk’s flights, reinstated it, then banned it again - The Verge
https://www.theverge.com/2022/12/14/23509817/twitter-elonjets-ban-creator-jack-sweeney-links-trackers

ElonJetはフロリダ在住の大学生であるジャック・スウィーニー氏が運営するTwitterアカウント。スウィーニー氏は連邦航空局(FAA)が公開している情報を解析することでプライベートジェットの離着陸を把握しており、マスク氏以外にも多くのセレブのプライベートジェット情報を追跡するTwitterアカウントを運営しています。2022年1月にはスウィーニー氏がマスク氏本人から連絡を受け、口止め料を提示されたことを明かしています。

プライベートジェットを追跡できるシステムを構築した19歳がイーロン・マスクから口止め料を提示される - GIGAZINE

by Wired Photostream

ElonJetは2022年12月14日(水)の朝頃にBANされ、これに気づいたスウィーニー氏が自身のTwitterアカウントでツイートし、Twitter以外のプラットフォームで自身のアカウントをフォローすることを推奨していました。その後、スウィーニー氏はマスク氏の宇宙開発企業であるSpaceXの従業員向けプライベートジェットを追跡するアカウントも停止されたとツイートしていたのですが、その後、スウィーニー氏の個人用TwitterアカウントもBANされています。

スウィーニー氏の運営していたTwitterアカウントがBANされたのち、マスク氏は自身のTwitterアカウント上で「他人の位置情報をリアルタイムで投稿することは『さらしポリシー』に違反します。ただし、リアルタイムではなくある程度の遅延があれば位置情報の投稿に問題はありません」とツイートしました。


これに合わせて、Twitter Safetyも他人の位置情報をリアルタイムで共有することは禁止されるとツイート。


個人情報ポリシーを更新し、他人の位置情報をリアルタイムで共有することを禁止したとアナウンスしています。理由は「身体的危害のリスクが高まるため」とのこと。


一方、スウィーニー氏はTwitterから自身の個人用TwitterアカウントがBANされた理由を、「プラットフォームの操作とスパムに関するポリシーに違反したため」と説明されたそうです。


スウィーニー氏の個人用TwitterアカウントをBANした理由について、マスク氏は「安全上の問題があるため、誰かの位置情報をリアルタイムで投稿するアカウントは停止されます。これにはリアルタイム位置情報を含むサイトへのリンク投稿も含まれます。誰かが旅行した場所の情報を少し遅れて投稿することには安全上の問題はありません」「昨夜、ロサンゼルスで車に乗っていた息子を狂ったストーカーが追いかけ、ボンネットに乗り車を止めるという事案が発生しました。このストーカーは車に乗っているのが私だと思っていたようです。私の家族に危害を加えたスウィーニーと組織に対して法的措置が検討されています」とツイートし、ElonJetが自身のストーカーに悪用されたことを示唆しています。


スウィーニー氏はCNBCに対して、テスラでのマスク氏の仕事ぶりに感銘を受けたため、2020年6月にElonJetを始めたとコメントしており、「今でも私の夢の車は間違いなくテスラです」と語っています。

なお、2022年10月末にTwitterを買収したマスク氏は、買収の理由として「Twitter上の言論の自由を守るため」とたびたび語っています。そのため、2022年11月初旬には「言論の自由に対する私のコミットメントは、私のプライベートジェットを追跡するアカウントをBANしないことにもつながっています」とツイートし、言論の自由を守るためにElonJetをBANするつもりはないと語っていました。


ただし、Twitter社内では従業員がマスク氏から異なる指示を受けていた可能性があるとCNBCは指摘。実際、スウィーニー氏は2022年12月10日に自身のアカウントがシャドウバンされたと主張していました。スウィーニー氏によると、Twitterの従業員から「Trust&Safety協議会のヴァイスプレジデントがElonJetをシャドウバンするよう要求するスクリーンショット」が送られてきて、自身のアカウントに対する処置を知ることになったと説明していました。

なお、記事作成時点でスウィーニー氏が運営していたリアルタイムで著名人のプライベートジェットを追跡するTwitterアカウントはすべてBANされてしまっているそうです。

スウィーニー氏はTwitter以外にFacebookInstagramでもElonJetというアカウントを運用しており、記事作成時点でこれらのアカウントは誰でもチェックできる状態のままとなっています。ただし、これらのアカウントへのURLをTwitter上でツイートすると、以下のスクリーンショットのように「リンクは潜在的に有害である」という警告メッセージが表示されます。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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