メモ

経済紙のFinancial Timesが18カ月間にわたってNTTの情報を誤掲載しているという指摘


イギリスで発行されている経済紙「Financial Times」が、日本の通信会社「NTT」について18カ月間も間違った情報を掲載していると、ブロガーのベンジャミン・マコ・ヒル氏が指摘しています。

The Financial Times has been printing an obvious error on its “Market Data” page for 18 months and nobody else seems to have noticed – copyrighteous
https://mako.cc/copyrighteous/the-financial-times-has-been-printing-an-obvious-error-on-its-market-data-page-for-18-months-and-nobody-else-seems-to-have-noticed

Financial Timesはオンラインのニュースサイトを運営しているほか、伝統的な紙の新聞を毎日のように発行しています。ミスがあるのは新聞の経済面で、ここに掲載された世界最大の企業500社のリストにNTTが「Nippon T&T」と「Nippon TT」として2回掲載されています。数値も全く同じであるため、明らかなミスだとヒル氏は指摘します。


このミスにヒル氏が最初に気がついたのは2021年5月初旬のこと。一過性の間違いなのかと思って1週間ほど前の紙面を見るとミスはなかったそうですが、1日前の紙面に同じミスを発見しました。その時点ではいずれ修正されるだろうと思っていたとのことですが、その後1年半にわたり毎日のようにミスが繰り返されているそうです。

アーカイブを見ると間違いが初めて記事中に現れたのは2021年5月5日だったようで、アメリカ版だけでなくイギリス版や欧州版、アジア版、中東版にも掲載されているとのこと。


ヒル氏は「Financial Timesは週6日、11万2000部以上の紙面を印刷しています。もちろん、この重複した行はほとんどスペースをとらないのでそれだけでは大きな問題にはなりませんが、印刷されるやいなや古くなり、誰も読んでいないような市場データに紙面2ページを割くのは、資源の有効活用とは言えません。Financial Timesのような新聞がこのようなページを印刷するのは、それが有用だからではなく、そうすることが真面目な金融専門紙であることを示すシグナルになるからだ、という主張もあります。しかし、誰も見ていないのであれば、それだけでは十分な理由とは言えないでしょう。このような紙とインクの無駄遣いをやめるべき時は、とうに過ぎているようです」と意見しました。

また、「相場が知りたい人は、目を細めなくてもリアルタイムで数字がわかるインターネットを利用します。誰も見ていないことを示す証拠のある資料の印刷を止めろということに、誰が反対するでしょうか?これほど明白な誤りが長い間存在し続けるのであれば、読者はもとより、社員さえ読んでいないことは明らかでしょう」とも述べました。

なお、Financial Timesは2015年から日本経済新聞社の傘下となっています。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)を買収 : Our History | 日本経済新聞社
https://www.nikkei.co.jp/nikkeiinfo/about/ourhistory/archives/190619.html

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in Posted by log1p_kr

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