Twitterは全ユーザーにパーソナライズされた広告と位置データ共有を強制することを検討中と報じられる

イーロン・マスク氏の買収後に次々と広告主が離れているTwitterが、無料ユーザーに対して個人に最適化された広告と位置情報の共有を強制する計画に取り組んでいると、ニュースサイト・PlatformerのZoë Schiffer氏が報じています。
SCOOP w/ @CaseyNewton: Twitter is working on a plan to force users to opt-in to personalized ads & share their location data. It’s considering letting those who pay for Twitter Blue to opt-out of data sharing — a decision that would likely anger Apple: https://t.co/ItNWQx6ZrV
— Zoë Schiffer (@ZoeSchiffer) December 14, 2022
Twitter’s risky plan to save its ads business
https://www.platformer.news/p/twitters-risky-plan-to-save-its-ads
Twitter ad-free tier promised as ad revenue plummets
https://www.theshortcut.com/p/twitter-ad-business-down
Twitterはマスク氏がCEOに就任したことで激動の時期を迎えており、重要なポジションも含む従業員の大量解雇やなりすましアカウントの大量発生、差別やヘイト発言で凍結されていたアカウントの復活などの変化が起きています。これらの影響でTwitterの広告収入が予想を大きく下回っており、経済紙のウォール・ストリート・ジャーナルはTwitter広告マネージャーへのアクセス数が2022年11月に前年比85%減を記録したと報じました。
Twitterの広告主向けツールのアクセス数が前年比85%減を記録 - GIGAZINE

そんな中、Twitterは収益改善策として有料のサブスクリプションプラン「Twitter Blue」の改革を行い、認証済みバッジを購入可能にするなどのリニューアルを行ってリリースしました。なお、新生Twitter Blueは認証済みバッジを悪用したなりすましアカウントの増加などの影響を受け、一時的に販売が中断されましたが、2022年12月12日に販売が再開されています。
Twitterが認証済みバッジが買える「Twitter Blue」を12月12日に再開すると発表、iOSアプリからのサブスクは値上がり - GIGAZINE

Twitter Blueの公式アカウントおよびマスク氏は、Twitter Blueに加入すると表示する広告が半分に削減されるとしています。また、マスク氏は2023年に「広告なしの上位バージョン」の提供を開始するとも述べています。
Basic Blue will have half the number of ads. We will offer a higher tier with no ads next year.
— Elon Musk (@elonmusk) December 13, 2022
we’re baaaack! Twitter Blue is now available for $8/month on web or $11/month on iOS – we’ve made some upgrades and improvements ???? pic.twitter.com/uRMuwCSElb
— Twitter Blue (@TwitterBlue) December 12, 2022
ところが、Platformerは「マスク氏は月額8ドル(約1100円)のTwitter Blue加入者は、表示される広告が無料ユーザーの半分になると約束していました。しかし、社内試算によると、それではユーザー1人当たりの広告収入が月6ドル(約800円)程度になってしまい、これにApp Storeの手数料を加えると新しいTwitter Blueは損失をもたらすことが確認されました」と報じました。
Schiffer氏はこの問題を解決する方法として、Twitterはすべての無料ユーザーにパーソナライズされた広告表示と位置情報の共有を強制し、Twitter Blue加入者のみがデータ共有をオプトアウト可能にする計画に取り組んでいると指摘しています。
近年のTwitterはさまざまな問題に直面しており、サンフランシスコ本社や世界各地にある支社のオフィスの賃料、チャーター便の旅費などを数週間にわたって支払っていないことが報じられたほか、マスク氏が自らTwitterの法務・政策問題の責任者に任命した弁護士のアレックス・スピロ氏を追放したことも明らかになっています。
Twitterがオフィスの家賃を滞納中 - GIGAZINE

また、Twitterはボットを排除するために、大規模なスパムネットワークと関わる世界中の約30の携帯電話会社からのトラフィックをブロックしました。これにより、ロシア・インドネシア・インド・マレーシアの広大な地域を含むアジア太平洋地域を中心に、数十万件のアカウントがアクセスを遮断されることになったとのこと。しかし、この影響で正当なユーザーもTwitterにアクセスできなくなったという苦情が寄せられ、すぐにTwitterはブロックを解除したそうです。
How Elon botched his war on bots
https://www.platformer.news/p/how-elon-botched-his-war-on-bots
さらに、マスク氏は「Twitterに損害を与える目的でメディアに情報を漏えいした場合は訴える」というメールを、従業員に送信しているとのことです。
NEW: Elon Musk is threatening to sue Twitter employees who leak confidential information to the press. He's asking staffers to sign a pledge indicating they've understood. Here's the email:
— Zoë Schiffer (@ZoeSchiffer) December 10, 2022
Elon Musk Threatens Twitter 2.0 Employees - TheStreet
https://www.thestreet.com/technology/elon-musk-to-twitter-2-0-employees-stop-leaking-or-ill-sue-you
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in モバイル, ネットサービス, Posted by log1h_ik
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