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航空機内で衛星ネットを利用可能にする「Starlink Aviation」2023年開始、最大350Mbpsで「家でネットにアクセスするのと同じ体験」とイーロン・マスクが豪語


人工衛星経由でインターネットに接続できるサービス「Starlink」を航空機でも利用できるようになる「Starlink Aviation」が2023年に始まることになりました。

Starlink Aviation
https://www.starlink.com/aviation


Starlink unveils airplane service—Musk says it’s like using Internet at home | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2022/10/starlink-unveils-airplane-service-musk-says-its-like-using-internet-at-home/

「Starlink Aviation」は「高速・低遅延の機内向けインターネットサービス」です。最大350Mbpsの通信が可能で「すべての乗客がストリーミングサービスを利用できる」とのこと。遅延はわずか20ミリ秒なので、ウェブサイトを見たりYouTubeを見たりするだけではなく、オンラインゲームやビデオ通話など、これまで機内インターネットではできなかったことも可能になるそうです。


Starlinkは4000基以上の人工衛星で世界中をカバーする計画で、そのうち2000基以上を打ち上げています。この数の力で、たとえフライトルートがどのように変化しても、安定したサービスを受けられます。

航空機に搭載される小型エアロターミナルはこんな感じ。電子制御のフェーズドアレイアンテナを採用し、新たなレベルの信頼性・冗長性・パフォーマンスを実現しているとのこと。


Starlinkを展開する宇宙企業SpaceXのイーロン・マスクCEOは「機内でのインターネットが、家でネットにアクセスするのと同じぐらいの感覚になります」と豪語しています。

Internet in airplanes will feel same as if you were accessing Internet at home! https://t.co/Mfl2ixYnJH

— Elon Musk (@elonmusk)


「Starlink Aviation」のキットにはエアロターミナルと電源、ワイヤレスポイント2つ、ハーネスが含まれていて、価格は15万ドル(約2250万円)。また、月額料金が1万2500ドル(約190万円)~2万5000ドル(約380万円)となっています。

ハワイアン航空は2022年4月時点でサービス提供について提携済み。乗客は追加料金なしでStarlink Aviationのサービスを利用できるとのこと。

ついにStarlinkの接続サービスが飛行機でも使えるように - GIGAZINE


また、アメリカ国内を結ぶ便を運航しているJSXも保有する77機の機材のうち2機に機器を取り付けてテストを行っているとのことです。

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in ハードウェア,   乗り物, Posted by logc_nt

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