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Starlinkが旅行先でもネット通信を利用可能にするキット「STARLINK FOR RVs」を提供開始


1万2000基の人工衛星を用いて地球上のどこにいても高速なインターネット通信を利用可能にすることを目的に展開されているサービス「Starlink」から、キャンピングカーや大型車で輸送して旅行先で使うことを想定した通信キット「STARLINK FOR RVs」が登場しました。

Starlink
https://www.starlink.com/rv

STARLINK FOR RVsは、ユーザーが自宅から離れた旅行先でもインターネット通信を利用できるようにする持ち運び型の通信キットです。注文からすぐに出荷され、キットが手に入れば「数分で」インターネットを利用できるようになるとのこと。

ただし、STARLINK FOR RVsはベストエフォート型を採用しており、常に接続の優先度が他オプションと比較して低く設定されています。そのため普段は通常の住宅用Starlinkと同等である50~250Mbpsのダウンロード速度を利用できるものの、混雑したエリアでは5~100Mbpsまで速度が落ちるとのこと。これは特に「Waitlist」に指定された国・地域で顕著になるとのことです。


なお、そもそもStarlinkのサービスが展開されていない地域ではSTARLINK FOR RVsを利用することはできません。日本では2022年第3四半期にサービスが展開される予定です。


STARLINK FOR RVsの価格はキット代が599ドル(約7万7000円)、月額利用料金が135ドル(約1万7000円)です。通常の住宅用Starlinkはキット代は変わらず月額利用料金が110ドル(約1万4000円)であるため、STARLINK FOR RVsは少し割高なサービスとなっています。しかし、STARLINK FOR RVsはサービスの一時停止や再開といったオプションが利用できるため、使わないときは利用を停止して支払料金を抑えるという使い方が可能です。

StarlinkはSTARLINK FOR RVsのユースケースとしてキャンプ旅行先や別荘地での利用などを挙げています。また「すぐに出荷される」という利点を生かし、通常のStarlinkがまだ手に入らないWaitlistの地域でどうしてもStarlinkサービスを利用したい時に、STARLINK FOR RVsを自宅用に使うというパターンも想定されています。

なお、移動中の利用は想定されておらず、あくまで「1カ所で固定して使う」といった利用が推奨されています。Starlinkの運営元であるSpaceXのCEO、イーロン・マスク氏は「アンテナは乗用車には大きすぎる」と述べているため、利用の際には車の大きさも考慮する必要があります。

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in ネットサービス,   ハードウェア, Posted by log1p_kr

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