AMD製グラボがドライバ刷新で最大72%の性能向上を実現
AMDがクリエイティブ用途向けのGPUドライバ「AMD Software: PRO Edition 22.Q3」を2022年9月29日(木)に公開しました。AMDは、AMD Software: PRO Edition 22.Q3では以前のバージョンと比べて最大72%の性能向上を実現しているとアピールしています。
Giant Leap for OpenGL-based Applications - AMD Sof... - AMD Community
https://community.amd.com/t5/radeon-pro-graphics/giant-leap-for-opengl-based-applications-amd-software-pro/ba-p/548001
GPUドライバの更新によってGPUの性能が向上する例は過去にも存在しており、AMDが2022年7月に公開した「Adrenalin Edition 22.7.1」では人気ゲーム「マインクラフト」のパフォーマンスが最大79%向上していました。
今回AMDが公開したAMD Software: PRO Edition 22.Q3はCADソフトなどのOpenGLを用いるクリエイティブ用途向けに開発されているドライバ「AMD Software: PRO Edition」の最新版で、OpenGLを用いた処理の性能が大きく向上したことがアピールされています。
AMDのクリエイター向けグラフィックボード「AMD Radeon PRO W6800」にAMD Software: PRO Edition 22.Q3を導入した際の前バージョンドライバとの性能比較が以下。3DCADツール「Solidworks」や3DCGツール「Autodesk Maya」など数多くのソフトウェアで性能向上が確認されています。
Autodesk Mayaを動作させた際の性能比較を抜粋するとこんな感じ。4Kのデータを扱った際は性能が最大34%向上し、フルHDデータを扱った際は性能が最大72%向上しています。
さらに、AMD Software: PRO Edition 22.Q3を導入したAMD Radeon PRO W6800は、NVIDIAの「NVIDIA RTX A5000」と比べて4Kでは最大17%、フルHDでは最大41%高いパフォーマンスを示しました。
なお、AMD Software: PRO Edition 22.Q3には2022年9月に公開された「Windows 11 2022 Update」への対応も含まれています。AMD Software: PRO Edition 22.Q3は以下のリンク先からダウンロード可能です。
AMD Drivers and Support | AMD
https://www.amd.com/en/support
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