「マインクラフトの中でマインクラフトをプレイする」という狂気のチャレンジを実現してしまった猛者が登場
マインクラフトにはレッドストーンと呼ばれる信号を発信するための回路素子が存在しており、これを駆使することでマインクラフト内で実際に動作する1KBの記憶装置などを自作するユーザーが登場しています。このテクニックを駆使し、「マインクラフトの中でマインクラフトをプレイする」ことを実現してしまった猛者が登場しました。
I made Minecraft in Minecraft with redstone! - YouTube
「マインクラフトの中でマインクラフトをプレイする」ことを実現したのは、マインクラフトで動作する1HzのCPU「CHUNGUS 2」を作り上げたことのあるsammyuriさんです。sammyuriさんがCHUNGUS 2の動画を投稿した6日後、動画には「ある日、僕たちはマインクラフトでマインクラフトができるようになるんだろうか」というコメントが投稿されていました。
同様のコメントは複数のユーザーから寄せられるようになった模様。
そこで、「マインクラフトの中でマインクラフトをプレイする」ことを目指すことにしたというsammyuriさん。左がマインクラフトの最小システム要件で、右がsammyuriさんが開発したCHUNGUS 2のスペック。
そこでsammyuriさんは複数人からなるチームを結成し、マインクラフト内で大規模な工事に着工します。
マインクラフト内でクラフトを担当する協力者や……
プログラミングを担当する協力者がいる模様。
これはベースとなるCHUNGUS 2。側面下部に薄っすらと「CHUNGUS II」の文字を確認できます。
増設したのは8KBのプログラムメモリ
256Bの拡張メモリ(RAM)
ハードウェアアクセラレーションユニット
6KBのグラフィックメモリ
AMOGUS(Absurdly Massive Operator on Graphics by Uwerta and Sammyuri)グラフィックプロセッサ
マインクラフトをプレイするための解像度96×64ピクセルのスクリーン
PS4のコントローラー
回路として用意したレッドストーンがチカチカと動き出し……
スクリーン上にモノクロのマインクラフトが映し出されました。
マインクラフト上でプレイするマインクラフトは、8×8×8マスの超小型ワールドで、16種類のブロックしか存在しません。
しかし、木に触れないまま放置していると、葉っぱが自然と散ります。
フィールド上には木の葉、棒、リンゴが落ちています。
イベントリからクラフトも可能。
作業台を作れば3×3のクラフトもでき……
ピッケルを作成することもできます。なお、作成できるツールは木・石・鉄のみで、ダイヤや金などは存在しません。
チェストを作成すれば……
アイテムを収納することも可能。
かまどを作成すれば鉄鉱石から鉄インゴットを作成することもできます。
高所から落ちれば落下ダメージを食らい……
酸欠で死亡してしまうこともあるという、小さいながらもマインクラフトの世界が忠実に再現されています。
なお、マインクラフトの中でマインクラフトをプレイするプロジェクトの主要メンバーは以下の通り。プロジェクトを主導したsammyuriさんはCHUNGUS 2の作者で、AMOGUSの構築およびプログラミングを担当。Uwertaさんはプロジェクトのリードプログラマーを担当しており、AMOGUSの設計およびその他のハードウェアの構築を担当しています。StackDoubleFlowさんはマインクラフトの高性能レッドストーンサーバーであるMCHPRSの作者で、同サーバー上で2万倍のスピードでレッドストーンが動作するよう設計したそうです。
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