Minecraftで実際に動作する1KBの記憶装置を作成した強者が登場
サンドボックス型のゲーム「Minecraft」はユーザーが自由に建物を作ることができ、ジブリの世界を作成したり、デンマーク政府が国土を再現したり、といったことがありましたが、今度は実際に動作する1KBの記憶装置を作成したユーザーが現われました。
Fully Functional 1KB Hard Drive in Vanilla Minecraft - Imgur
http://imgur.com/a/NJBuH
1KBの記憶装置をMinecraftで作ったのはsmellystringさんというユーザーで、装置全体には約8000個のブロックを使用したとのこと。
smellystringさんの記憶装置には、Minecraftのレッドストーントーチと呼ばれる、信号を発信するための回路素子が使用されています。以下の画像を見ると、一番左に設置されたレッドストーントーチから信号が発信され、真ん中のブロックを通過しているのがわかります。
真ん中のブロックを、信号を通さないガラスブロックに変えると信号は右に設置してあるブロックに伝わりません。
信号を通すブロックと通さないブロックを用いて作られたのが以下の装置。左下のレッドスティックから信号が発信され、緑とガラスのブロックを押したり引いたりする装置が動作して、「ON」「OFF」のスイッチが切り替えられます。smellystringさんはこの仕掛けと、「0」と「1」からなるバイナリーデータを用いて記憶装置を作成。どういうことかというと、ガラスブロックが信号を遮っているときはスイッチがオフになっている「0」を、信号を通すブロックのときはオンである「1」を、それぞれのブロックに保存するということです。
実際に作成された記憶装置には上記の装置が所狭しと並べられています。
こちらは装置が8個並んだデータを読み書きする部分。装置のスイッチが切り替わることで、データの読み書きをおこなっています。
上からみると、チップのように見えなくもありません。
そこかしこに張り巡らされた導線を介して信号が伝わるというわけ。
こちらの施設はコントロールルームで、例えば、特定の場所のデータを読み込ませる、といったコマンドを実行することができます。
「Ready」「Busy」と記載されたライトは、点灯して装置の状況を知らせてくれる機能があります。
なぜ、smellystringさんがMinecraftで記憶装置を作成したのかはわかりませんが、発想力と作成にかかった途方もない時間と苦労が、ひしひしと伝わってくる作品です。
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