ウェブサイト1ページ当たりのファイルサイズの中央値が2MBを突破
膨大な数のウェブサイトからメタデータをアーカイブして統計調査を行うHTTP Archiveが、2022年7月時点でのウェブサイトの実情を明らかにしました。
HTTP Archive: State of the Web
https://httparchive.org/reports/state-of-the-web
HTTP Archiveが分析したURLは、デスクトップ向けが730万3959件、モバイル向けが1032万8202件です。転送量からみる各サイトのファイルサイズの中央値は、2022年7月時点でデスクトップ向けが2314.4KB(約2.26MB)、モバイル向けが2040.4KB(約1.99MB)となっています。ファイルサイズは年々増加傾向にあり、2020年3月にデスクトップ向けが初めて2MBを超えています。
リソースの要求数はデスクトップ向けが75件、モバイル向けが69件です。これらの数値は横ばいの傾向にあります。
HTTPSを使うサイトの割合は、デスクトップ向けが94.0%、モバイル向けが92.8%です。
脆弱(ぜいじゃく)なJavaScriptコードが少なくとも1つ含まれている割合は、デスクトップ向けが56.5%、モバイル向けが56.1%という結果になりました。JavaScriptによるトラッキングやデータ収集はかねてから問題となっており、フリーソフトウェア財団は2021年にJavaScriptを悪用したマルウェアリスクを軽減するブラウザ拡張機能を発表するなど、各団体が対策を講じています。ピーク時の80%近い水準からは低下したものの、まだまだ危険なサイトはいっぱいであることが分かります。
信頼性の高い通信を行うTCP接続の数は、ページ当たり13.0%という結果となりました。この数値は2018年のピーク時に比べて半減しました。
HTTP/2を使用したクロールの割合は、デスクトップ向けで67.7%、68.0%という結果に。
HTTP/3を使用したクロールの割合は、デスクトップ向けで15.1%近い水準、モバイル向けで15.3%となりました。
また、font-display記述子を用いてフォント表示の遅延を回避しているページの割合は、デスクトップ向けが35.1%、モバイル向けが34.8%でした。
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in Posted by log1p_kr
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