ついにバージョン番号が3桁の大台に乗った「Google Chrome 100」安定版リリース
ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン100.0.4896.60がリリースされました。ユーザーエージェントのメジャーバージョン番号が初めて3桁になるため、ウェブサイトの管理者は自分のサイトがエラーにならないか十分注意する必要があるとのことです。
New in Chrome 100 - Chrome Developers
https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-100/
New in Chrome 100: User Agent string updates, Multi-screen window placement API, and more! - YouTube
◆バージョン番号が3桁に乗る
Chromeの開発者によると、かつてバージョン番号が1桁から2桁になった時に様々な問題が発生したそうです。今回はスムーズに移行を行うために、Firefoxと協力し、事前に様々なウェブサイトに対してブラウザのバージョンを100だと偽ってアクセスしてみることでエラーが発生するかどうかをテストしたと述べられています。事前に報告された問題の大部分は解決済みとのことですが、ウェブサイトの運営者はそれぞれのサイトがバージョン100でも問題なく動作するかどうかを自分で確認してほしいとのこと。
◆従来のユーザーエージェントが利用される最後のバージョンに
ユーザーエージェントに含まれる細かな情報を利用することで、シークレットモードや別のブラウザ間でもユーザーが同じ人かどうかを判別する「フィンガープリンティング」に対抗してユーザーのプライバシーを保護するため、Chrome 101からはユーザーエージェントに含まれる情報が徐々に削られていきます。次回のChrome 101ではまずバージョン番号のうちマイナーバージョンの部分が0で固定されるようになるとのこと。
さらに今後のアップデートでOSのバージョン部分も固定値に置き換えられる予定とのことです。
◆マルチスクリーンウィンドウ配置APIが搭載される
これまでオリジントライアルとしてテストが積み重ねられてきたマルチスクリーンウィンドウ配置APIが正式にリリースされました。このAPIでは、PCに接続されているディスプレイの数や解像度を取得したり、ウィンドウをどのディスプレイに配置するかを操作したりすることが可能で、プレゼンテーションアプリやトレーディングアプリでの活用が期待されています。
◆その他のアップデート
・HIDデバイスへのアクセス許可を取り消す「forget()」をサポート
・WEB NFC APIにタグを読み取り専用にする「makeReadOnly()」を追加
また、Chrome 100には28個のセキュリティバグフィックスが含まれています。
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