Googleが「Chromeは全てのブラウザより高速」と主張していたのでSafariやFirefoxと比べてみた
2022年3月に「Google Chrome 99」の安定版が公開されました。このGoogle Chrome 99についてGoogleが「macOS版の性能が大幅に向上し、どのブラウザよりも高速になった」と発言していたので、実際にmacOS向けの各種ブラウザと性能を比較してみました。
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Googleによると、Google Chrome 99ではビルド最適化手法「ThinLTO」が有効化されており、macOSやiOSの標準ブラウザであるSafariと比べて7%高速になったとのこと。また、グラフィック処理はSafariより15%高速で、M1チップ向けのGoogle Chromeをリリースしてから17カ月で43%の高速化に成功したと主張。加えて、ウェブブラウザの応答性能を計測できるApple製ベンチマークアプリ「Speedometer 2.0」で既存の全てのブラウザより高いスコア(300点)を達成したとアピールしています。
上記のベンチマークスコアは、2021年に登場したM1 Max搭載MacBook ProでGoogle Chromeのバージョン99.0.4812.0を動作させた際の結果とのこと。別のマシンではどんな結果になるのか気になったので、2021年に登場したM1搭載iMacでSpeedometer 2.0を実行して、Google Chrome・Safari・Firefoxの性能を比較してみました。
まず、Google Chromeのスコアは167点。バージョンはGoogleによるテスト時より新しい99.0.4844.51です。
Safariのスコアは183点でGoogle Chromeより16点高いという結果に。Googleのテストに使われたSafariはバージョン15.2(17612.3.6.1.6)でしたが、今回のテストではバージョン15.3(17612.4.9.1.8)を使ったため、アップデートによってSafariが高速化した可能性があります。
Firefoxのスコアは185点で3つのブラウザの中で最高スコアを記録しました。テストに使ったバージョンは97.0.2です。
Googleは「ベンチマークはブラウザの性能を測定する多くの方法の1つにすぎません。最も重要なのは、日常的な用途で高速かつ効率的に動作することです」と述べ、今後も性能向上に努める姿勢を見せています。
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