「Google Domains」が7年以上の歳月を経てようやくベータ版を卒業
Googleが2022年3月15日に、ドメイン登録サービス「Google Domains」が正式版に移行したことを発表しました。このサービスは、2015年にベータ版が始まってから実に7年にわたりベータ版のままでした。
Google Domains launches out of beta
https://blog.google/outreach-initiatives/entrepreneurs/register-a-domain-google-domains/
Google Domains is finally out of beta after more than seven years - The Verge
https://www.theverge.com/2022/3/15/22979998/google-domains-out-of-beta
Google's domain name registrar is out of beta after seven years | Engadget
https://www.engadget.com/google-domains-beta-201056792.html
URLでよく目にする「.com」など300種類以上ものドメインを取得できるGoogleのサービス「Google Domains」は、2014年に招待制のベータ版としてリリースされ、2015年に公開ベータ版としてアメリカでサービスが始まりました。Googleはその後、2018年に日本を含めた世界14カ国にサービスを拡大しています。
Googleでドメインが購入できる「Google Domains」が日本語対応開始 - GIGAZINE
Google Domainsでプロダクトマネージャーを務めるLorenzo Baloci氏は、3月15日に公式ブログを更新して「本日、Google Domainsはベータ版を終了し、26カ国で正式版が利用可能になりました。Google Domainsが既に何百万もの登録数を達成していることは、顧客にとってドメイン名がどれほど価値あるものかを物語っており、ビジネス、ブランド、そして情熱の中心にあるこのサービスを提供する責任の重さには身の引き締まる思いがします」と述べて、ついにGoogle Domainsがベータ版から脱却したことを報告しました。
Googleは、Google Domainsを使うとGoogleのさまざまなツールでブランドを広め、Googleビジネスプロフィールを通じてGoogle検索やGoogleマップなどから新規顧客を獲得したり、Google Workspaceでカスタムメールやコラボレーションツールを使ったりできるとしています。また、Google Domainsと提携しているWix・Shopify・Squarespace・Weebly・Bluehostなどのホームページ作成サービスを活用すれば、コーディングができなくても独自のサイトを作ることが可能とのことです。
正式版への移行を記念して、Googleは3月15日から4月15日までの期間限定で、ドメインの登録および移管が20%オフになるプロモーションコードである「DOMAINS20」を発行しています。
Google Domainsが公開ベータ版から数えて約7年間正式版に移行しなかったことについて、IT系ニュースサイトのThe Vergeは「Gmailでさえこれほど長い間ベータ版ではありませんでした」と指摘。Engadgetは「2015年から今までいろいろあったので、Google Domainsの存在を忘れている人がいても仕方がありません。それでも、Google DomainsはGoogleが殺してきた製品とともに没することなく、インキュベーターの中から姿を現すことができました」と評しました。
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