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ロシアでガチガチに重武装した警察官が一般人を捕まえてスマホを厳重チェック、監視のアピールが狙いとの指摘


ロシアの首都モスクワでは「警察官が市民にスマートフォンを見せるよう要求し、市民が拒否しても解放しない」と、現地のジャーナリストが報告しています。


2022年2月24日に隣国のウクライナへ侵攻し、世界的に非難が集中しているロシアに対し、Facebookが政府系メディアの収益化を停止したり、Twitterらがウクライナの不利を主張するロシアのアカウントを削除したりするなど、IT各社が厳しい対応をとっています。これに対抗するかのように、ロシア側はTwitterやFacebookへのアクセスを制限したほか、当局に「フェイクニュース」と判断された報道に対して刑事罰を科す新法を制定するなど、ロシアとウクライナの戦争はインターネット上での検閲合戦に発展しています。

ロシア当局がTwitterやFacebookへのアクセスを制限する - GIGAZINE


こうした情勢の中、ロシアの日刊全国紙・KommersantのAna Vasilyeva氏が、ロシアのSNSであるTelegramで「この国の警察は、人々を呼び止めて携帯電話を見せるよう要求し、通信内容や写真をスクロールさせています。そうしないと通してもらえません。私は警察官に近づいて、どのような理由でそんな要求をしているのか尋ねましたが、警察官は私の記者証を確認しただけで何も答えませんでした」と報告しました。


Vasilyeva氏が投稿した動画には、警察官が男性のスマートフォンをチェックしている様子が収められています。


警察官は、全身にプロテクターを着用した物々しい装い。


警察官は左手を払うように素早く動かし、手に持ったスマートフォンの画面をチェックしていました。


Vasilyeva氏によると、このような行為はロシアでも違法とのこと。この報道を取り上げたソーシャルニュースサイト・Hacker Newsのスレッドには、「これは恐怖を植え付けるためのアプローチです。人々はこのニュースを知り、次は自分が警察の一斉摘発のターゲットになるのではとパニックになるでしょう」と述べて、この措置は目視でロシア国民の通信を監視するのではなく、公衆の面前で取り締まりをすることで国民を威嚇することを念頭に置いたものだと示唆する書き込みがありました。

また、Vasilyeva氏の報道を英語に翻訳して拡散したMoscow Timesの元編集者・Kevin Rothrock氏のツイートには、「警察官のヘルメットには『Z』マークが手描きされており、これはロシアによるウクライナ侵攻の支持を表明するためのシンボルではないか」と指摘するリプライも寄せられていました。


今回のロシアによるウクライナ侵攻では、戦車や装甲車が市街に侵入する様子が多数SNSに投稿されており、その写真や動画により、ロシア軍は自軍と装備が似ているウクライナ軍との区別のために「Z」マークを車両の側面にペイントしているのが確認されています。

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in メモ,   動画, Posted by log1l_ks

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