2022年03月01日 17時00分メモ

「最大10万人のウクライナ難民に無料の短期住宅を提供する」とAirbnbが発表

民泊サービスのAirbnbが立ちあげた人道支援目的の非営利団体であるAirbnb.orgが、「最大10万人のウクライナ難民に無料の短期住宅を提供する」と発表しました。

1. Airbnb and https://t.co/enqjlQB0rH are working with our Hosts to house up to 100,000 refugees fleeing from Ukraine, for free
— Brian Chesky ???????? (@bchesky) February 28, 2022

Support for refugees fleeing Ukraine
https://news.airbnb.com/help-ukraine/

Where Are Ukrainian Refugees Going? Airbnb Offers Free Housing for 100,000 - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-02-28/airbnb-to-provide-accommodation-for-100-000-ukrainian-refugees

2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻に伴い、多くのウクライナ人やウクライナ在住の外国人が退避を余儀なくされ、ポーランドやハンガリー、モルドバ、ルーマニアといった周辺諸国へ逃れています。2月28日には、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官が「現在、50万人以上がウクライナから近隣諸国へ逃れています」とTwitterで述べたほか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は状況がさらに悪化した場合、難民数は最大400万人に達すると予想しています。

More than 500,000 refugees have now fled from Ukraine into neighbouring countries.
— Filippo Grandi (@FilippoGrandi) February 28, 2022

そんな中、人道支援を行う非営利団体のAirbnb.orgは、「ウクライナから逃れてきた最大10万人の難民に無料の短期住宅を提供する」と発表しました。今回の支援はAirbnbの資金やAirbnb.orgに寄せられた寄付金、そしてAirbnb.orgを通じて住居を提供するホストの好意によってまかなわれるそうです。

これに先立ち、Airbnbのブライアン・チェスキーCEOやAirbnb.orgのジョー・ゲビア会長、Airbnbの最高戦略責任者を務めるネイサン・ブレハルチク氏らは、ポーランド・ドイツ・ハンガリー・ルーマニアといった国々をはじめ、ヨーロッパ全土の指導者や首脳に書簡を送付し、それぞれの国境内にいる難民をAirbnbが受け入れることを通知しました。今回のプロジェクトは基本的に短期的な住宅の提供を行う予定ですが、場合によっては長期的な滞在をサポートするなど、各国のニーズを支援するために政府と緊密に協力するとのこと。

以前からハリケーンや森林火災で家を失った人々などに住宅を提供してきたAirbnbは、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴い、最前線で戦う労働者や自然災害の被害者への住宅支援を包括的に行うためにAirbnb.orgを設立しました。Airbnb.orgの取り組みは難民や亡命者の支援にも及んでおり、2021年には2万人のアフガニスタン難民に家を提供することを発表しています。

「無料でアフガン難民2万人に家を提供する」とAirbnbが発表 - GIGAZINE

by NATO Training Mission-Afghanistan

Airbnbは、「私たちは世界中のAirbnbのホストとゲストが立ちあがり、ウクライナから逃げ出した人々を支援するために、この大規模な努力の支援を熱望することを知っています。AirbnbとAirbnb.orgは今後数日のうちに、ホストとより広範なコミュニティがこのイニシアティブをどのようにサポートできるかについて、そして無料または割引された滞在の提供などに関する追加の詳細を共有します」と述べました。

なお、Airbnb.orgを介した難民への住居提供や滞在費用の寄付などは、以下のページから行うことができます。

Airbnb.org - 参加する
https://ja.airbnb.org/get-involved