メモ

Googleがウクライナの一般人を守るため一時的にGoogleマップの交通情報表示を停止


ロシアによるウクライナ侵攻を研究者が「Googleマップ」の渋滞情報によって事前察知したという話がありますが、これは裏返すと、ウクライナ側の動きを知ることも可能だということで、Googleがウクライナの交通情報の提供を一時的に停止したことがわかりました。

Google temporarily disables Google Maps live traffic data in Ukraine | Reuters
https://www.reuters.com/article/ukraine-crisis-alphabet-idCAKBN2KX036

Google Turns Off Maps Features in Ukraine That Inadvertently Showed Russia’s Invasion
https://www.vice.com/en/article/5dgjka/google-maps-ukraine-live-traffic-russia-invasion

Googleマップには、スマートフォンからの情報をもとに道路の交通状況が円滑か渋滞しているかを示す機能があります。


2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻では、ロシア軍の車列が衛星写真に写り込んだ地点からウクライナ国内に向けての経路上で、まず渋滞が起きないであろう深夜・未明の時間帯に渋滞が発生したことから、研究者が何かが発生していることに気づいたという一幕がありました。

研究者が「Googleマップ」の渋滞情報からロシアによるウクライナ侵攻を事前に察知していた - GIGAZINE


しかしその後、この交通情報を用いるとウクライナの軍の動きや民間人の避難の様子も浮き彫りになってしまうということで、Googleはウクライナ国内の交通情報表示を停止しました。以下の画像ではウクライナの西側国境に赤点線を引いてみましたが、ポーランドやスロバキアとの国境で交通情報が途切れているのがわかります。


なお、交通情報はグローバル環境から見ることはできなくなっているものの、現地でターンバイターン方式のナビを用いる際には引き続き利用できるとのことです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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