創作にも使えそうな中世の街並みジェネレーター「Medieval Fantasy City Generator」がパワーアップしていたので遊んでみた

インディーズゲーム開発者のOleg Dolya氏が2017年に公開した「Medieval Fantasy City Generator」は、中世ヨーロッパ風の街並みを自動生成したり自分で街を作ったりして遊べる無料ブラウザゲームです。2022年時点でも頻繁なアップデートによりさまざまな機能が追加されており、前回レビューした際にはなかった多様な編集ツールや3D化への対応なども盛り込まれているとのことなので、実際にプレイしてみました。
Medieval Fantasy City Generator by watabou
https://watabou.itch.io/medieval-fantasy-city-generator
「Medieval Fantasy City Generator」は上記のURLから遊べるほか、パーマリンクを取得できるhttps://watabou.github.io/city-generatorでもプレイ可能で、機能的には同じとのこと。今回は、全画面で街並みを表示できるhttps://watabou.github.io/city-generatorの方にアクセスしました。すると、城壁に囲まれた「Husis Hamlet」が表示されました。

街の名前や、街の中に表示された区画名をクリックすると、自由に名前を付けることが可能です。

右上の「Menu」をクリックするか、または右クリックをすると編集メニューが表示されます。例えば、「Add Landmark」をクリックすると、自分で任意の目印を付けることができます。

実際につけてみるとこんな感じ。

「Reroll geometry」からは、右クリックした区画にある建物の見た目を変更することができます。

実際にやってみたのが以下。区画の形を変えずに印象を変えられるので便利です。

「New city」をクリックすると、街を再生成できます。

再生成すると、ガラッと印象が異なる街が表示されました。

「Warp」からは、街をドラッグ操作で変形させることができます。

実際に「Warp」をクリックすると、編集範囲を示す緑色の円と、編集の影響を受ける部分を示す赤色の線と点が表示されました。

マウスホイールの上下操作で円の範囲を大きくしたり小さくしたりできます。

この状態でさらに右クリックすると、編集ツールを選択可能。まずは「Bloat」から試してみます。

「Bloat」の状態で区画をドラッグすると、その区画が大きくなりました。

続いて、「Displace」を試してみます。

この状態で区画を右の方向にドラッグすると……

区画が拡張されました。

「Equalize」は、変形によっていびつになってしまった建物の並びを再調整する機能です。

実際にやってみたのが以下。

「Liqufy」も、区画を拡張するツールです。

「Displace」より変化が緩やかなので、あまり大きく変化させたくない場合は「Liqufy」の方が便利そうです。

「Measure」は街の大きさを測るための機能です。

試しに街の西から東にドラッグすると、この街は東西500mの大きさだということがわかりました。

「Rotate」を使うと、地図を回転させることが可能です。

街の主な区画が赤線で表示されるので……

この状態でマウスをドラッグして、任意の角度で回転させます。

すると、街をぐるっと半回転させることができました。

「Relax」は文字通り区画のスペースを緩やかにする機能。

「Bloat」などを使うと、区画を広げた影響でほかの区画が縮んでしまうことがありますが、「Relax」で自然な感じに修正できるので便利です。

「Apply」で「Warp」機能で行った変更を有効化させることができます。なお、その下の「Discard」は変更の破棄に使います。

「Color scheme」では配色を変更可能です。

配色の変更項目は基本色をカラーコードで指定する「Basic」

屋根や道の色を個別に変更できる「Additional」

色の濃淡を変更できる「Tints」があります。

試しに「Preset」から「Vivid」を選択してみます。

すると、地図が明るい色合いになりました。

「Generate」では、新しく生成する街の設定が可能です。

再生成するマップのサイズは「Small」「Medium」「Large」の3種類が選べるほか、サイズを変えずに作り直す「Rebuild」があります。

また、「Features」にある「Random」のチェックを外すと、生成する区画の種類を細かく指定できます。

「Roads」では同様に道路の数を変更できます。

「Settlement」では、この街の建物の数(Number of builds)や人口(Population)を確認できるほか、別のゲームとの連携ができます。例えば、「Overworld」をクリックすると……

異世界風の世界地図を生成できる「Fantasy Map Generator」の中に、自分が作った街が登場しました。

「Export」では街をPNG形式やSVG形式で保存できるほか、ここで作った街を3D化できるOleg Dolya氏の「City viewer」などで使えるJSON形式での出力も可能。「JSON」をクリックすると……

JSONファイルがダウンロードできるので、任意の場所に保存します。

JSON形式で保存した街を3D化するには、まずCity viewerにアクセスします。

次に、画面上で右クリックしてから「Load JSON」を選択します。

すると、自分で作成した街が3D化されました。

Medieval Fantasy City Generatorはソーシャルニュースサイト・Redditに専用のSubreddit「r/FantasyCities」まで作られており、記事作成時点でもファン同士の活発なやりとりや定期的なアップデートが行われているので、今後さらなる機能追加が期待できそうです。
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