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「クッパ」と同名のハッカー組織リーダーに禁錮3年4カ月の有罪判決

by MattCC716

Nintendo SwitchやNintendo 3DS、PlayStation、Xboxなどを対象にゲームの違法コピーを作成していたとして任天堂アメリカ法人に訴えられていた、ハッカー組織「Team Xecuter」のリーダーの1人、ゲイリー・バウザー被告に対し、連邦地裁判事が禁錮40カ月(3年4カ月)を宣告しました。

Nintendo Switch hacker called Bowser is jailed for causing $65m losses to gaming companies | The Independent
https://www.independent.co.uk/news/world/americas/crime/nintendo-switch-hacker-gary-bowser-b2012847.html


バウザー被告は「Team Xecuter」の顔役としてウェブサイトの運営を担当。2020年10月にドミニカ共和国で逮捕されてアメリカに強制送還され、裁判にかけられていました。「バウザー(Bowser)」は、「マリオ」シリーズに登場するキャラクター・クッパの英名であることから、任天堂がクッパを訴えたとして話題になりました。

任天堂がクッパを訴える - GIGAZINE


連邦捜査官によると、バウザー被告らによってゲーム会社が受けた損害は約6500万ドル(約75億円)に上るとのこと。

バウザー被告は2021年10月、「技術的手段を回避すること、および回避装置を売買することの共謀」「回避装置の取引」の2つについて自らの罪を認め、司法取引の一環として、任天堂に450万ドル(約5億2000万円)の賠償金を支払うことに同意しました。


2021年12月には、任天堂との民事訴訟で約1000万ドル(約11億6000万円)を支払い、和解しています。和解条件として、バウザー被告は「Team Xecuter」に関するオンラインレジストリとドメインを引き渡し、将来的に任天堂の著作権を直接的・間接的に侵害しないことに同意しました。

ただし、連邦地裁で進められた今回の刑事訴訟は民事訴訟とは別件であり、最大で禁錮10年となる可能性がありました。検察は、同様のことをしているハッキング組織に対する「見せしめ」の意図で、バウザー被告に禁錮5年を求刑する予定だったとのことです。

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in ゲーム, Posted by logc_nt

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