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PayPal創業者のピーター・ティール氏がMetaの取締役辞任を表明、アメリカ中間選挙戦に出馬か

by Heisenberg Media

Metaの取締役でPayPalの共同設立者のピーター・ティール氏が、取締役を退任することが明らかになりました。ティール氏はMetaの年次株主総会まで職務を続けた後、取締役再選に立候補しない旨を表明しています。

Meta - Peter Thiel to Retire from Meta Board of Directors at 2022 Annual Shareholder Meeting
https://investor.fb.com/investor-news/press-release-details/2022/Peter-Thiel-to-Retire-from-Meta-Board-of-Directors-at-2022-Annual-Shareholder-Meeting/default.aspx

Peter Thiel to Exit Meta’s Board to Support Trump-Aligned Candidates - The New York Times
https://www.nytimes.com/2022/02/07/technology/peter-thiel-facebook.html

ティール氏は1998年にPayPalを共同設立し、2002年までPayPalのCEOを務めました。PayPalがeBayに買収された後はヘッジファンドを設立し、投資家として活躍しました。2004年にマーク・ザッカーバーグ氏が大学生向けSNSだったFacebookの運営企業を立ち上げると、ティール氏はこれに投資。さらに2005年からおよそ17年にわたってFacebook(Meta)の取締役に名を連ねました。

また、ティール氏は保守的な政治姿勢で知られ、以前からドナルド・トランプ元大統領の支持を表明しています。2016年のアメリカ大統領選において、トランプ陣営側のコンサルティング会社だったケンブリッジ・アナリティカがFacebookのユーザーデータ5000万人分を悪用した問題が発覚した時は、ドナルド・トランプ元大統領を熱烈に支持していたティール氏を役員から解任すべきという声が挙がりましたが、ザッカーバーグCEOはティール氏を擁護しました。Metaのプレスリリースに先駆けてティール氏の取締役退任を報じたニューヨーク・タイムズによると、ティール氏が取締役を退任したのは、11月に行われる2022年中間選挙に連邦議会議員候補として出馬するためだそうです。

by Ken Yeung

ティール氏は「現代の偉大な起業家の1人であるザッカーバーグCEOと一緒に仕事ができたことを光栄に思います。ザッカーバーグCEOの知性、エネルギー、誠実さは非常に素晴らしいものです。彼の才能によって企業は新しい時代に導かれることでしょう」と述べています。

ザッカーバーグCEOは「ピーター(・ティール氏)はMetaの取締役会における貴重なメンバーであり、彼がMetaのためにしてくれたすべてのことに深く感謝しています。他の人がMetaを信じてくれなくてもティール氏は信じてくれましたし、ビジネスや経済、世界についてさまざまなことを教えてくれました。ピーターは本当に独創的な考えの持ち主で、難問を持ち込むとユニークなアドバイスをくれました。彼はほぼ20年にわたってMetaの役員を務めてきましたが、我々は彼がいずれ他に興味のあることへ時間を割くことだろうと認識していました。彼がこれまで長く取締役でいてくれたことに心から感謝し、今後の活躍を祈ってます」とコメントしました。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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