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億万長者が「死後の復活」のために死体を冷凍保存する計画にサインしたと発言

by Gage Skidmore

古代エジプト人が、死者の復活を信じてミイラを作りピラミッドに安置したように、王族や身分が高い人々は昔から死後の世界に並々ならぬ関心を抱いてきました。PayPalの創業者であるピーター・ティール氏が、2023年5月3日に配信されたポッドキャストで、後世での蘇生を期待して死後の肉体を冷凍保存する計画に登録したことを語りました。

Billionaire Peter Thiel still plans to be frozen after death for potential revival: 'I don't necessarily expect it to work'
https://nypost.com/2023/05/05/billionaire-peter-thiel-still-plans-to-be-frozen-after-death-for-potential-revival-i-dont-necessarily-expect-it-to-work/


ティール氏は、ジャーナリストのバリー・ワイス氏が主催するポッドキャストに出演し、将来的に蘇生されることを期待して死後の肉体を冷凍保存する「クライオニクス」について語りました。

番組の中で、「死んだら冷凍保存されて、将来生き返るかもしれない契約をしているというのは本当ですか?」と尋ねるワイス氏に、ティール氏は「はい。ただ、どちらかというとイデオロギー的な意思表示のようなものです」と答えました。

さらに、愛する人も冷凍保存する計画がどうかを問いただしたワイス氏に、ティール氏は「必ずしもうまくいくとは思っていませんが、私たちがやろうとしていることに近いものだと考えています」と答えて、死を克服する技術への投資に近い位置づけだと説明しました。


記事作成時点で55歳のティール氏は、PayPalの創業者でFacebookの最初期の外部投資家でもあり、ブルームバーグ億万長者指数によると、推定純資産額は81億3000万ドル(約1兆970億円)で世界266位の金持ちとのこと。ティール氏はまた、トランプ元大統領の熱心な支持者であり、共和党の著名な献金者としても有名です。

ティール氏が、クライオニクスやアンチエイジング技術に多大な関心を持っていることはよく知られており、2014年にはクライオニクス企業のAlcorが提供する死後保存サービスに登録したことを明かしています。


ティール氏は「私が冷凍保存にサインアップしたことを話すと、クレイジーだとか不愉快だとかいった反応がよく起きます。私が思うに、この話が人の心をかき乱すのは、それが私たちの自己満足に挑戦しているからではないでしょうか」と話しました。


この分野に投資をしている著名人はティール氏だけではありません。2023年3月には、対話型AI「ChatGPT」で知られるOpenAIのサム・アルトマンCEOが、人間の寿命を10年延長することを目指すバイオ企業・Retro Biosciencesに1億8000万ドル(約243億円)を投資したことが報じられました。

また、起業家のブライアン・ジョンソン氏は、年間約200万ドル(約2億7000万円)の費用を費やし、記事作成時点の実年齢である45歳から18歳に若返った肉体を手に入れたと主張しています。

若返りを目指すジョンソン氏の食事メニューやトレーニングは以下の記事を読むとよく分かります。

老化を遅らせ生物学的年齢を若返らせるプロジェクト「Blueprint」では一体何を行うのか? - GIGAZINE

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in Posted by log1l_ks

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