ソフトウェア

「Android 13」の情報がリークされる、アプリごとの言語切り替えや通知のオプトイン化などの新機能が登場か

by Yuri Samoilov

Android 12やAndroid 12Lに関する第一報を届けてきた開発者向けコミュニティサイトのXDA Developersが「Android 13」に関する独占レポートを公開しました。2022年に登場予定のAndroid 13は「Tiramisu(ティラミス)」というコードネームで、アプリごとの言語切り替えや通知のオプトイン化などの新機能が盛り込まれる見込みです。

Exclusive: This is our first look at Android 13 “Tiramisu” and some of its upcoming features
https://www.xda-developers.com/android-13-tiramisu-exclusive-first-look/

Android 13 *LEAKED* | Android Tiramisu - YouTube


今回XDA Developersが公開した独占レポートは、ごく初期のAndroid 13ビルドにアクセスできるという情報筋がリークした情報とスクリーンショットに基づいているとのことで、XDA Developersはこれらの情報を「信頼性が高い」としています。Android 13で登場する機能の詳細が以下。

◆アプリごとの言語切り替え機能「Panlingual」
Androidアプリの中にはアプリ内で言語設定を変更できるものも存在しますが、多くのアプリがAndroidの標準設定と同じ言語を用いています。Androidでは「設定」→「システム」→「言語と入力」→「言語」からシステム全体の言語を設定できますが、アプリごとの言語を別個に設定することはできません。

新しくAndroid 13に追加される予定の「Panlingual(汎言語)」は、システム側からアプリごとの言語を設定できるという新機能。以下のスクリーンショットでは、「言語と入力」の下に追加される「App Languages(アプリの言語)」という項目から、アプリの1つであるChroniumの言語が選択できるようになっていることが示されています。


もちろん当該アプリがサポートしている言語にしか変更できないと考えられますが、Android 12で追加された「Live Translate」用のAPIを使って、サポートされていない言語でもリアルタイム翻訳をかませて表示する可能性があると指摘されています。

◆通知のオプトイン化
Androidにインストールされるアプリは「デフォルトで通知を表示しても良い」というオプトアウト式の設定となっており、インストールしているアプリの数に応じて通知が増え続けるという問題が存在します。システムの設定から通知のオン/オフをアプリごとに切り替えることもできますが、大多数のユーザーがこうしたソリューションの存在を知らないため、通知スパムの問題は事実上未解決だったとのこと。

この通知の煩雑化を解決するため、Android 13では「POST_NOTIFICATIONS」という通知に関するランタイム権限が追加される見込みです。POST_NOTIFICATIONSはAndroid 13における通知を「デフォルトで通知を表示しない」というオプトイン式にするもので、位置情報やカメラの使用などのように、明示的に「許可」を選ばない限りはアプリの通知が行われないようになるようです。


この新機能について、XDA Developersは「アプリが何かしらの権限を求めてきた場合に『許可』を選択することに慣れきってしまったユーザーにとっては何の意味もありませんが、権限の許可に対して注意を払うユーザーにとっては有意義でしょうね」とコメントしています。

◆経済を模倣したバッテリー管理システム「The Android Resource Economy」
XDA Developersが「かなり興味深い」と評するAndroid 13の新型バッテリー管理システムが「The Android Resource Economy(TARE)」です。TAREは各アプリが使用したバッテリー量に応じて「Androidリソースクレジット」という通貨のようなリソースを配布し、タスクを実行する際に「アプリからAndroidリソースクレジットを支払いとして受け取る」という形でバッテリーを管理するとのこと。このシステムに関しては概要が伝えられたのみだそうで、XDA Developersは「詳細についてはGoogleの正式公開を待ちましょう」と記しています。


◆ロック画面内の「時計」の表示切り替え
Android 13ではロック画面の「時計」のレイアウトを切り替える設定が新規追加されます。表示パターンその1(左側)とその2(右側)が以下。


Android 12では、ロック画面の時計は、通知がない場合には上記画像の表示パターンその1(左側)に、通知がある場合にはその2(右側)として表示されます。この表示は変更不可能でしたが、Android 13ではユーザーからの要望によって通知がない場合でも表示パターンその2にできるようになる模様です。


XDA Developersによると、この機能はAndroid 12Lに追加されようとしていた形跡が残されていたそうで、XDA Developers「近いうちに追加されるかも」と述べています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Android 12(Goエディション)」はアプリ起動が最大30%高速化&自動休止によりバッテリー持続時間増加 - GIGAZINE

Android 12をPixelにインストールして触ってみたレビュー - GIGAZINE

Androidからタブレットや折りたたみ式デバイス向けの最新OS「Android 12L」の開発者プレビューが登場 - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.