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「Android 12(Goエディション)」はアプリ起動が最大30%高速化&自動休止によりバッテリー持続時間増加


現地時間2021年12月14日、Googleが「Android 12」のローエンドデバイス向けバージョン「Android 12(Goエディション)」を2022年にリリースすると発表しました。

A closer look at Android 12 (Go edition)
https://blog.google/products/android/introducing-android-12-go-edition/

Android(Goエディション)」は2017年に発表されたローエンドデバイス向けのAndroid OSで、Googleによると2021年12月時点で約2億人以上のユーザーがAndroid(Goエディション)を利用しています。新たに発表されたAndroid 12(Goエディション)はユーザーからの反応を元に、ローエンドデバイス向けの便利機能をさまざま搭載したとのこと。

今回の発表で明かされた、Android 12(Goエディション)で実装される機能が以下。

◆アプリ起動速度の高速化
Android 12(Goエディション)では、アプリの起動速度が最大30%高速化し、アニメーションが滑らかになったことで、アプリの起動時に「真っ白な画面」が表示される時間が短縮されました。


また、「SplashScreen API」というAndroid 12で登場したアプリ起動アニメーションAPIを実装したことによって、開発者がコンスタントにスムーズなアプリ起動時のエクスペリエンスを提供できるようになりました。

◆バッテリー持続時間の向上
ユーザーが長期間利用していないアプリを自動的に休眠状態にすることで、バッテリーの長寿命化とストレージ容量の節約を実現しました。また、アップデート版のFiles Goに30日以内ならばファイルを復元できる機能を実装し、デバイス側のストレージ容量を確保しつつ安心して不要ファイルを削除できるようにりしました。


◆インテリジェント機能の強化
「アプリの切り替え」を実行する画面に、「Translate(翻訳)」「Listen(読み上げ)」ボタンを追加しました。


◆アプリの共有の容易化
アプリはスマートフォンエクスペリエンスの中核を成す存在ですが、アプリのダウンロードには通信料がかかる場合があります。Android 12(Goエディション)はNearby ShareとGoogle Playを使って近くの端末と直接アプリを共有可能で、通信料の削減に役立ちます。


◆プライバシー管理機能の強化
Android 12(Goエディション)では、新しく実装されるプライバシーダッシュボードによって、アプリ側にアクセスを許可する個人情報をより詳細に設定できるようになります。デリケートな類いのデータにアクセスするアプリはスナップショットから許可を設定できるようになるほか、マイクやカメラの場合はステータスバーに新規追加されるアイコンで「アプリがアクセスしている」タイミングがわかるようになります。


また、Android 12で実装された「おおよその位置情報」機能も実装されます。おおよその位置情報はユーザーの現在位置を特定できるような詳細な位置情報ではなく、地域などの大ざっぱな位置情報しかアプリ側に提示しないという設定で、例えば天気予報アプリなどの場合は「大阪」「東京」などの大まかな地域さえわかれば十分なので、詳細な位置情報を渡さなくても良いという発想のシステムです。

Android 12(Goエディション)は、2022年にリリース予定となっています。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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