ソフトウェア

Discordがサーバーの収益化が可能になる「プレミアムメンバーシップ」をテスト中


1億5000万人の月間アクティブユーザーを抱えるコミュニケーションツールのDiscordが、サーバーを収益化できるようにする新しいプレミアムメンバーシップ機能のテスト開始しています。

Discord’s new Premium Memberships let creators monetize servers - The Verge
https://www.theverge.com/2021/12/7/22822042/discord-premium-memberships-creators-monetize-servers-feature

New Discord feature enables server owners to charge monthly subscription fees | PC Gamer
https://www.pcgamer.com/new-discord-feature-enables-server-owners-to-charge-monthly-subscription-fees/

Discord enables creators to sell premium memberships to fans | VentureBeat
https://venturebeat.com/2021/12/07/discord-enables-creators-to-sell-premium-memberships-to-fans/

コミュニケーションツールのDiscordは、「サーバー」を開設して招待されたユーザー同士でテキストチャットを行ったり、通話したりすることが可能です。このサーバーを収益化するための方法として、Discordはプレミアムメンバーシップという新しい機能をテストしています。

プレミアムメンバーシップの会員は、クリエイターが投稿するオリジナルのコンテンツを閲覧したり、サーバーに参加しているメンバーとコミュニケーションを取ったりすることが可能になる模様。プレミアムメンバーシップは記事作成時点では約10人のクリエイター向けにテスト提供されており、実際の画面は以下の通り。プレミアムメンバーシップはクリエイターが設定した異なる価格帯ごとに、別々の報酬を得られるようになっていることがわかります。


DiscordのエンジニアリングディレクターであるSumeet Vaidya氏は、「プレミアムメンバーシップなどの機能を通じ、Discordはより多くのクリエイターやコミュニティの本拠地になることを想定しています」「コミュニティクリエイターがお金を稼ぐことができるツールを提供することで、より多くのクリエイターが長時間にわたり健全なエンゲージメントのあるコミュニティを運営できるようになります」と語り、Discordのプレミアムメンバーシップがクリエイター主導コミュニティの運営の手助けになるとしました。

DiscordはすでにPatreonやYouTube、Twitchといった他プラットフォームのサブスクライバー向けに特典や特権を提供するというサービスを提供していますが、プレミアムメンバーシップは完全にDiscordオリジナルの収益化機能となります。Discordはクリエイター側との収益配分を1対9としているため、クリエイター側は売上の9割を手にすることが可能です。


Vaidya氏は「我々はクリエイターができるだけ多くのお金を稼げるようにしたいと同時に、クリエイターが成功した場合、Discord側もある程度お金を稼ぐことで、我々も一緒に成功したいと考えています。収益分配率は、我々が考え得る中でも両当事者が長期的な成功を確実にするための最良の数字だと思います」と語りました。

ただし、ユーザーがモバイルアプリ経由でDiscordのプレミアムメンバーシップを利用している場合、収益配分がどのようになるかは明らかではありません。なお、記事作成時点ではDiscordはデスクトップ版およびブラウザ版でのみプレミアムメンバーシップを有効にしています。


なお、Discordのプレミアムメンバーシップに加入することで得られる特典は完全にサーバーを運営するクリエイター側に委ねられており、加入者がアクセスできるサーバー内のコンテンツはクリエイター側が自由に設定できます。Vaidya氏は「プレミアムメンバーシップはクリエイターから最も要望の多かった機能のひとつです。(プレミアムメンバーシップは)多くのクリエイターがすでにサードパーティーのサービスを通じて行っていることですが、Discordでネイティブに行えるようになるのはこれが初めてです」と語りました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
多機能コミュニケーションツール「Discord」のこれまでとこれからについて創業者が語る - GIGAZINE

Discordの「成り立ち」「機能」「ユーザー層」を解説するとこうなる - GIGAZINE

「Discord」はいかにしてインターネットの未来を作り上げたのか - GIGAZINE

DiscordがYouTubeとの統合機能「Watch Together」のテストを開始、音楽ボット「Groovy」や「Rythm」が排除された直後に - GIGAZINE

YouTubeが5億人以上の利用者がいるDiscordで最も人気の音楽ボット「Rythm」を排除、Discordの音楽ボットが全滅する可能性も - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.