YouTubeのガイドラインに違反していないのにアカウント停止された体験談
YouTubeはユーザーを詐欺やデリケートなコンテンツから保護するためにコミュニティガイドラインを制定し、ガイドラインに違反したユーザーのアカウントを停止する対応をとっています。そんな中、アプリプロモートサービス・AppBrainのCEOを務めるMathijs Vogelzang氏が、「ガイドラインに違反していないのにYouTubeアカウントを停止されてしまった体験談」を語っています。
YouTube suspended my account for posting DeFi hackathon video | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=29458246
Vogelzang氏は2014年2月14日からYouTubeチャンネルを開設しており、記事作成時点までに2本のムービーを投稿しています。そのうち1本は2015年に投稿した「チューリップが水を吸う様子を撮影したムービー」で、もう1本は2021年7月6日に投稿した「DeFi関連のハッカソン『HackMoney』に参加するために撮影したムービー」です。
Vogelzang氏によるとHackMoneyは違法な内容を扱うハッカソンではなく、撮影したムービーにも違法な内容は含まれていなかったとのこと。Vogelzang氏がHackMoneyのために作成したムービーは、以下から確認できます。
TokenBlend hack money 2021 presentation - YouTube
HackMoneyが開催された2021年7月以降も、Vogelzang氏のアカウントは通常どおり使用できていました。しかし、Vogelzang氏は2021年12月6日にGoogleから「投稿したムービーがスパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシーに違反しているためチャンネルを削除した」という旨のメールを受け取りました。そしてVogelzang氏はYouTubeへのログインができなくなり、契約していたYouTube Musicも使用不可になったとのこと。
YouTubeのヘルプページには、「YouTubeは、ユーザーが意図的にではなく、誤ってポリシーに違反してしまったケースを想定し、通常、初回の違反では事前警告のみとしています」と記されています。しかし、Vogelzang氏のアカウントはポリシー違反の詳細も分からないまま停止されてしまいました。Vogelzang氏はYouTube側で何らかのミスが発生したと考えて異議を申し立てたものの、申し立ては拒否されてしまいました。
Vogelzang氏は2021年7月に投稿したムービーのタイトル(TokenBlend hack money 2021 presentation)に「hack」や「money」といった単語が含まれていることがポリシー違反と判定されたと推測し、上記の経緯をソーシャルニュースサイトのHacker Newsに投稿しました。すると、投稿から3時間後に「再度確認した結果、利用規約に違反していないことが確認されました」という旨のメールが届き、アカウントが復活したとのこと。
Vogelzang氏は「Googleに対して何らかのトリガーとなったHacker Newsに感謝します。今回のアカウント停止は、GoogleやYouTubeでは通常のプロセスが壊れているという証拠です」と述べています。
・関連記事
YouTubeが反ワクチン関連コンテンツを禁止に、該当する動画は削除すると発表 - GIGAZINE
YouTubeが世論や政治に影響を与えようとする約3000チャンネルを削除、うち2946個は中国のアカウント - GIGAZINE
YouTubeがクリエイターに広告収益を1円たりとも渡さないプログラムを開始 - GIGAZINE
YouTubeが気候変動を否定するコンテンツの収益化を停止 - GIGAZINE
YouTubeが違反警告システムを改定、「3ストライク」の前に注意とポリシーの再確認を促すように - GIGAZINE
・関連コンテンツ