ハードウェア

歴代AirPodsの中身をCTスキャンでよく見てわかる進化の軌跡


Appleは2016年にワイヤレスイヤフォン「AirPods」を発売して以降、さまざまな改良を施しています。そんなAirPodsの歴代製品をCTスキャンで見て、改良点を探った様子が公開されています。

Scan of the Month - AirPods Evolution
https://www.scanofthemonth.com/

◆第1世代AirPods
2016年12月13日、最初のAirPodsが発売されました。


そんな第1世代AirPodsをCTスキャンして横から見たものが以下。耳元に位置するスピーカーの後ろにリジッドフレックスプリント基板の一群が詰め込まれています。


正面から見たものが以下。イヤーピースの後ろにある赤外線センサーにより、AirPodsが使用者の耳を離れたことを検知しています。


下部に伸びた軸を下からみるとこんな感じ。軸の下に向かって大きさ2.1mm×1.2mmのマイクが向けられています。また、マイクは使用者の口に向かってわずかに傾けられています。


◆AirPods Pro
2019年10月30日に発売されたAirPods Proは、ノイズキャンセリングなどの新機能を備えていました。2020年時点で1億1000万台を売り上げています。


新機能を生かすために、Appleは内部設計を完全に見直したとのこと。バッテリーの位置が軸から頭部に移動したほか、すべての電子基板も頭部にまとめられています。


マイクの大きさは3.4mm×2.4mm。下向きのマイクは廃止され、横向きのマイクが2つ配置されました。


軸のボタンを押して音楽を止めるなどの機能を導入するに当たり、入力センサーが軸の部分に配置されています。


◆第3世代AirPods
2021年10月26日に第3世代AirPodsが発売されました。


第3世代AirPodsのバッテリーは頭部に、電子機器類は軸に配置されています。


マイクは下向き。大きさは2.9mm×1.8mmです。


イヤーピースの後ろには皮膚接触センサー群が詰め込まれています。また、音質を調整するアダプティブEQ用のマイクも配置されています。

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in ハードウェア,   デザイン, Posted by log1p_kr

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