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YouTubeが違反警告システムを改定、「3ストライク」の前に注意とポリシーの再確認を促すように


YouTubeは「クリエイター向けのコミュニティガイドラインに対する違反警告の方式を改定した」と、2019年2月19日に発表しました。これまでYouTubeではコミュニティガイドライン違反を犯したクリエイターにはさまざまなペナルティが科されていて、3回の違反警告を受けるとアカウント停止の処分を受ける「3ストライク制度」が導入されていました。2019年2月25日から適用される改定では、3ストライク制の一部とペナルティの内容が変更されます。

YouTube Creator Blog: Making our strikes system clear and consistent
https://youtube-creators.googleblog.com/2019/02/making-our-strikes-system-clear-and.html

新しい違反警告システムについては以下のムービーで解説されています。

New YouTube Community Guidelines Strikes System - YouTube


YouTubeが今回コミュニティガイドラインを改定する上で3点に注目したとのこと。1つ目は「明確なポリシー」


「違反警告の一貫性」


そして「チャンネルへの影響の明示」です。


YouTubeスタッフによると、98%のユーザーがGoogleのコミュニティガイドラインを破っていないとのことで、ルールを破ってしまっているケースでも意図的なものは非常に少ないとのこと。


2019年2月25日以降から、ガイドラインに違反したチャンネルに対して、まずは1回限りの「注意」が表示されます。この注意の段階ではペナルティは科されません。


注意と同時にYouTubeのポリシーを詳細に説明するページが提示され、「どういった行動がガイドライン違反につながるのか」を学ぶ機会がクリエイターに与えられるとのこと。


また、クリエイターにはどういった理由でガイドラインに違反しているのかが明確に示され、再審査請求を行う方法も同時に説明されるそうです。注意されたにも関わらず新たな違反を行ってしまった場合、違反警告と共に新しい3ストライク制が適用されます。なお、注意は90日を経過してもリセットされることはないとのこと。


そして、新しい3ストライク制ではペナルティが一貫性のあるものになっています。これまでは「1回目の違反はライブストリーミングを90日間凍結し、2回目で新しいムービーのアップロードを2週間凍結」など、ばらばらなペナルティが科されていました。しかし、このペナルティシステムでは「何で違反したのか」と「何が凍結されるのか」がかみ合っていない場合もあり、ユーザーからは批判もあったとのこと。


そこで考案された新しい3ストライク制は以下の通り。
・1回目の警告を受けると、ライブストリーミングやアクティビティを含むすべての新しいコンテンツをYouTubeにアップロードする機能が1週間停止されます。
・1回目の警告から90日以内に2回目の警告を受けると、YouTubeに新しいコンテンツをアップロードする機能が2週間停止されます。
・2回目の警告から90日以内に3回目の警告を受けると、アカウントの完全停止となり、チャンネルは削除となります。


コミュニティガイドラインのページでは、どういうコンテンツが違反しているのかが明確にまとめられました。さらに「なぜ警告を受けたのか」「どのガイドラインにひっかかったのか」という点が一目でわかるように、PCのブラウザやスマートフォンに積極的に通知を行うとのことです。

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in ネットサービス,   動画, Posted by log1i_yk

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