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初代iPodのリリース直前に作られた貴重なプロトタイプが公開される、超大型でダサいスイッチも


Appleのポータブル音楽プレイヤー「iPod」はスティーブ・ジョブズ氏がCEOに就任した翌年の2001年に発売され、世界規模で大ヒット商品してApple躍進のきっかけとなりました。そんなiPodの発売直前に作られた貴重なプロトタイプが、macOSやiOS向けアプリの開発を行う企業・Panicによって初めて公開されました。

Panic Blog » A Prototype Original iPod
https://panic.com/blog/a-prototype-original-ipod/

2001年に発売された初代iPodがこれ。容量は5GBでMacのみに対応していましたが、「1000曲の音楽をポケットに入れて持ち運ぶ」をコンセプトにして大ヒット。その後も次々と後継製品がリリースされました。

by Jorge Quinteros

既に初代iPodは激レア品となっており、インターネットオークションのeBayに出品された際には200万円以上の値が付けられました。

激レアな「初代iPod」がeBayに出品される、購入も可能 - GIGAZINE


初代iPodの発売から20周年となった2021年10月23日、Panicはどこからか入手してクローゼットに保管していたという「初代iPodのプロトタイプ」の写真を公開しました。以下がプロトタイプの写真で、巨大な黄色い箱にむき出しの接続端子、大きなホイール型スイッチ、小さなディスプレイ、「UP(上)」「DOWN(下)」「LEFT(左)」「RIGHT(右)」の4つのボタンが配置されています。実際に発売されたiPodとは似ても似つかない、ジョブズ氏の美的センスからすれば絶対に受け入れられないであろう外見です。


実際の初代iPodと比べてみるとこんな感じ。ディスプレイの大きさこそほとんど同じに見えますが、プロトタイプは実物の数倍以上の大きさがあります。


プロトタイプ中をのぞいてみると、驚いたことに中身はほとんど空洞であり、実際にディスプレイや基板などが占める容積はわずかです。あえて大きさも見た目も全く違うプロトタイプを作ったのは、最終的なデバイスの姿をエンジニアに対して隠す意味合いもあったとのこと。


部品に貼り付けられたラベルには「2001.9.3」と印字されており、このプロトタイプが2001年10月の発売直前に作られたものであることが示唆されています。


プロトタイプの上部から突き出ているのは回路や基板の検査、デバッグに用いるJTAGです。


なお、iPod開発の中心人物であり「iPodの生みの親」とも呼ばれるトニー・ファデル氏も、Panicが公開したプロトタイプを本物だと認めています。ファデル氏によると、このプロトタイプは「P68/Dulcimer」と呼ばれるもので、実際のフォームファクター設計の準備が整う前に作られたとのこと。外見は機密保持のために完成品のiPodから離れたものとなり、内部はほとんど空洞でしたが、不十分ながらホイールは機能したとファデル氏は述べています。

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in ハードウェア, Posted by log1h_ik

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